愛車のオールズモビル『カトラス』でもっと気持ちよく音楽を楽しみたいと、埼玉県の東京車楽を訪れた本田さん。スピーカー交換やサブウーファー追加に加え、内装の補修も実施した。
◆オールズモビル・カトラスにサブウーファーを追加、低音まで楽しめるシステムへ
1971年型のオールズモビル・カトラスを手に入れた本田さん。しかしオーディオ環境は年式相応に傷んでおり、快適に音楽を楽しめないことが不満だった。そこで訪れたのが埼玉県のカーオーディオプロショップ、東京車楽だ。まずは高音質化を目指してスピーカー交換をオーダーしたが、相談を重ねるうちに「もっと良い音で聴きたい」という思いが膨らみ、システムを拡張することになった。
「スピーカーと合わせて考えたのがサブウーファーの取り付けでした。海外のカーショーの映像を見ると、大きなサブウーファーを積んだクルマが多いんです。それもアメ車らしいスタイルだと思って憧れていました。今回オーディオをグレードアップするなら、サブウーファーも取り付けて低音を充実させたいと考えたんです」
ただし本田さんが重視したのは、派手なデザインやインストールスタイルではなく低音をしっかり鳴らすこと。ショップで相談する中で、コンパクトなパワードサブウーファーの存在を知った。
「サブウーファーといえば大きなボックスに収められたものが普通だと思っていたのですが、コンパクトな一体型モデルがあることを知ったんです。これならクルマを大きく加工しなくても取り付けられると思い、オーダーすることにしました」
選んだのはヘリックスのパワードサブウーファー「U-10A」。ダイキャスト製エンクロージャーに25cmウーファーを搭載したモデルで、力強い低音再生も魅力だ。トランクルーム奥にワンオフ製作したベースパネルを設置し、そこへ強固に固定している。周辺には防振処理も施し、低音をしっかり響かせられる環境を整えた。
さらにリアトレーに装着されていたリアスピーカーは撤去。その開口部を利用し、トランクルームに設置したサブウーファーの低音を車室内へ届けやすくしている。
◆カーオーディオ施工と同時にサビやフロアを補修、旧車ならではの内装レストアも実施
こうしてカーオーディオのグレードアップメニューが固まった本田さん。車体を大きく加工することなく、高音質で音楽を楽しめる環境を目指してインストールがスタートした。
「実際にインストールを始めると、いろいろな問題が出てきたんです。そのあたりも順番に処理してもらうことにしました」
ショップで内装を取り外していくと内部から古い配線が多数見つかった。いずれも過去に使われていたシステムの残置配線だったため、不要なものはすべて撤去。結果的に取り外した配線だけで段ボール1箱分にもなったという。
「キックパネルの裏側にはサビも発生していたようです。年式を考えれば仕方のない部分ですが、ここも念入りにサビ止め処理をしてもらいました。オーディオのインストール以前に必要な作業がかなりあったようで、結果的にこのタイミングでオーディオをお願いして良かったと思っています」
さらにシートを外してフロアを確認すると、サビによって穴が開いている箇所も発見された。そこで穴の補修と合わせてフロアの防振処理も実施し、静粛性と音質の向上を図った。
「フロアの防振は結果的にすごく効果がありました。処理前はマフラーの音がダイレクトに聞こえていたのですが、今ではかなり静かになり乗り味まで上質になりました」
◆スピーカーとサブウーファーで音が激変、妻もドライブを楽しむように
各部の補修やレストアを含めたカーオーディオのインストールが完成すると、カトラスのサウンドは大きく変化した。
「完成して音を聴いたときは、その変化に感動しました。このクルマからこんな音が出るんだと驚きましたね。ワクワクするような音になったのも気に入りました。これまで乗ってきたクルマではオーディオにあまり力を入れてこなかったのですが、グレードアップするとここまで変わるんだと実感しました」
キックパネルに取り付けた10cmスピーカーについても、完成前は半信半疑だったという。
「当初は見た目を見て『こんな小さなスピーカーで大丈夫?』と思っていたんです。でも実際に音を出してみると納得しました。大音量でも問題なく鳴らしてくれるし、すごく気持ちの良い音になったので大満足です」
さらにカーオーディオの完成によって、もうひとつ大きな変化が生まれた。これまでカトラスへの同乗を避けていたという奥さんが、一緒にドライブを楽しむようになったのだ。
「以前はこのクルマに乗るのを避けていたのですが、オーディオを取り付けてからは一緒に乗って、自分からスマホを接続して音楽を聴くようになったんです。『良い音になったね』『音が響く感じが良い』『ライブっぽい音になってる』と言って、サウンドも気に入ってくれたようでした」
さらに奥さんからは「スピーカーってどこに付いてるの?」と聞かれたという。スピーカーの存在を意識させず、車内全体から自然に音楽が聞こえるように感じられたことも、本田さんにとってうれしいポイントだった。
こうして夫婦で音楽を楽しみながらドライブする機会が増え、それに伴って車内での会話も増えたという。
「今回のインストールでオーディオの大切さがよく分かりました。今では走るための基本的な機能の次に、オーディオが大切だと思うほどです。カーオーディオプロショップにお願いするのも初めてでしたが、依頼した部分以外まで気に掛けてもらえたのが素晴らしかったですね。オーディオだけでなく内装の補修なども含め、ワンストップで対応してもらえたのも良かったです」
オーナーの希望を丁寧にくみ取り、一つひとつ形にしていった東京車楽。貴重な1971年型オールズモビル・カトラスだけに代えが利かないパーツも多く、オーナーと相談しながら慎重に作業を進める姿勢も安心につながった。
カーオーディオのグレードアップによる高音質化に加え、サビやフロアなど旧車ならではの問題まで解消されたカトラス。本田さんにとって、ますます愛着の深い一台になったようだ。
土田康弘|ライター
デジタル音声に関わるエンジニアを経験した後、出版社の編集者に転職。バイク雑誌や4WD雑誌の編集部で勤務し、独立後はカーオーディオ、クルマ、腕時計、モノ系、インテリア、アウトドア関連など幅広いジャンルのライティングを手がける。カーオーディオ雑誌の編集長も請け負い、現在もカーオーディオを中心に執筆活動を続けている。

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