韓国の車載向けシステムソフトウェア開発企業、ペルセウス(PERSEUS)は、2026年9月9日(水)から11日(金)まで幕張メッセで開催される「オートモーティブ ワールド[秋]2026」に出展する。
■SDV実現に向けた課題と同社の取り組み
現在、自動車業界ではSDV(ソフトウェア・デファインド・ビークル)の実現に向け、ECU統合やゾーンアーキテクチャへの移行が急速に進んでいる。
しかし、物理的なECUを統合するだけでは、安全制御やリアルタイム制御が必要な車両領域において、ハードウェアとソフトウェアを完全に分離(デカップリング)することが難しく、ソフトウェアの再利用性や長期的な拡張性を確保する上で大きな限界があった。
この課題に対し、ペルセウスはCPUおよびMCUの双方に対応する車載ハイパーバイザー「ペガサス(PEGASUS)」を通じて、安全かつ効率的なSDV開発を支援している。ペガサスはISO 26262 ASIL-D認証を取得しており、同社によれば、この認証を取得した世界初の企業だという。
日本国内でも、機能安全要件の厳格化とSDV開発の加速に伴い、高度な仮想化ソリューションへの需要が急速に高まっている。ペルセウスは日本の自動車メーカー(OEM)やティア1サプライヤーからの期待に応えるため、今回の出展を決定した。
■展示ブースの概要
専用ブース(Hall 1/ブースNo. A6-52)では、3つのソリューションを中心に展示を行う。
・ペガサス(PEGASUS):CPUおよびMCUの双方に対応する車載ハイパーバイザー。複数のOSや機能を単一のハードウェア上で分離・統合し、機能安全に対応しながらソフトウェアの再利用性やプラットフォームの独立性を支える。
・イージス(AEGIS):重要なシステムや機能をサイバー脅威から隔離・保護するハイパーバイザー型セキュリティソリューション。
・タキオン(TACHYON):Linux搭載システムの起動時間を短縮する高速起動ソリューション。
ブースではペルセウスのエンジニアが常駐し、ECU統合、機能安全、サイバーセキュリティ、高速起動など、SDVアーキテクチャ上の課題について直接相談できる。
■CEOによる特別講演
9月10日(木)10時30分から11時30分にかけて、創業者兼CEOのソ・サンボム博士が特別講演を行う。セッション番号はAUTO-SDVS3で、参加費は無料。
講演では「SDVは従来のOTA対応コネクテッドカーと本質的に何が異なるのか」を起点に、MCU領域も含めた車両全体のHW-SWデカップリングの必要性と、次世代SDVアーキテクチャの方向性を解説する。
ソ・サンボム博士は英国ケンブリッジ大学でコンピューターサイエンスの博士号を取得。組込みシステム、仮想化技術、セキュリティ分野で18年以上の経験を持つ。2007年には車載向けARMベース・ハイパーバイザー技術の基盤となったオープンソースプロジェクト「Secure Xen ARM」を立ち上げ、約10年間コミュニティを牽引した。サムスン エレクトロニクスに13年間在籍後、2016年にペルセウスを創業した。



