AIが「思考する物流基盤」に進化、『EPG AURA』を日本初公開へ…国際物流総合展2026

既設カメラの映像から倉庫内の混雑や滞留を検知する「Intelligent Video Analytics(IVA)」などの機能
  • 既設カメラの映像から倉庫内の混雑や滞留を検知する「Intelligent Video Analytics(IVA)」などの機能

EPS-Ehrhardt Partner Solutions(EPS)は、「国際物流総合展2026」において、Ehrhardt Partner Group(EPG)が開発したAIプラットフォーム「EPG AURA」を日本初公開する。

物流業界では、慢性的な人手不足やSKU(在庫管理単位)の増加、納期短縮への対応、自動化設備との連携など、倉庫運営に求められる判断が年々複雑化している。こうした環境の中で、従来の倉庫管理システム(WMS)には、業務を正確に実行するだけでなく、蓄積されたデータを活用してより良い意思決定を支援する役割が期待されるようになっている。

EPG AURAは、EPGのサプライチェーン実行プラットフォーム「EPG ONE」のAIインテリジェンス基盤として開発された。WMS「LFSWM」をはじめとする物流システムから得られるデータをAIが横断的に分析し、現場の状況を把握するとともに、運用改善や意思決定を支援する。

これまでWMSは、入出庫や在庫管理など物流業務を正確に「実行するシステム」として発展してきた。AURAはその上位レイヤーで稼働し、現場全体の状況を理解しながら最適な判断を支援することで、物流システムを「思考する物流基盤」へと進化させる。

AURAは単なる生成AIやチャットボットではなく、AIによる画像解析・文書解析・データ分析など複数のAI技術を統合した物流オペレーション全体を支援するプラットフォームだ。

具体的には、既設カメラの映像から倉庫内の混雑や滞留を検知する「Intelligent Video Analytics(IVA)」、納品書や物流帳票を自動解析する「Intelligent Document Processing(IDP)」、AIが最適な梱包方法を算出する「Space Calculator」など、物流現場のさまざまな課題に対応するAIアプリケーションを提供する。これらの機能は、現場の可視化・生産性向上・品質改善・コスト削減などに貢献する。

EPGは35年以上にわたり、世界1600社以上へ物流ソリューションを提供してきた実績を持つ。EPSは日本市場においてLFSWMとEPG AURAを組み合わせた次世代物流システムを提案し、日本企業の物流DXと競争力向上を支援するとしている。

展示会はアイニックス株式会社およびエアハルト コノイケ ソリューションズ GmbH(EKS)と協賛して出展する。ブースは東3ホール E3-B02。音声ピッキングシステム「LYDIA Voice」や、鴻池運輸とEPGの合弁会社であるEKSによる物流DXソリューションも紹介される。

会期中の2026年9月8日(火)13:00~13:30には、東3ホール C会場にてプレゼンテーションセミナー「実行するWMSから、思考する物流基盤へ ― AIプラットフォーム『EPG AURA』が切り拓く次世代物流システム ―」も開催される。

《森脇稔》

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