いすゞ自動車と横浜市は6月18日、バッテリー交換式EV塵芥車(ごみ収集車)の実証実験を、横浜市内で開始すると発表した。
塵芥車の走行に使用する駆動用バッテリーを、収集したごみを圧縮する架装物の動力源としても併用する環境において、バッテリー交換式EVの実用性と安定稼働を検証する。
この実証実験は、両者が2023年10月に締結した「横浜市内の商用車部門におけるカーボンニュートラルの実現に向けた連携協定」に基づくものだ。2025年11月より開始した「運ぶトラック」によるコンビニエンスストア店舗配送でのバッテリー交換式EV実証実験に続き、「働くトラック」の脱炭素化にも取り組む。
塵芥車は決められた時間帯に特定のルートを走行するため、1日の走行距離を計画しやすい。また、早朝の住宅地や生活道路での停車・発進を繰り返す作業は、低騒音のバッテリーEV(BEV)との親和性が高いと見込まれている。
一方で、塵芥車のEV化には課題もある。走行用の電力に加え、架装物にも電力を供給するため、消費電力が大きくなる。この課題に対し、短時間で電力を補充できるバッテリー交換式車両が有効な選択肢のひとつとして注目されている。
実証では、横浜市資源循環局の神奈川事務所(横浜市神奈川区)の敷地内にバッテリー交換ステーションを設置し、「エルフEV塵芥車」2台を配備して周辺地域のごみ収集業務を行う。
車両にはステーションとの通信機能が搭載されており、入庫すると自動で左右同時に充電済みバッテリーへの交換が行われ、約3分で完了する。これにより、従来の固定式BEVと比べてダウンタイム(車両の停止時間)が大幅に短縮され、収集作業の効率化につながると期待されている。




