ワールドエリアネットワークスは12月12日、木製の車体を組み立ててプログラミングし、実際に走行させられる「デジハコ プログラミングカー」を公式ホームページで発売した。
この製品は、国内で長期課題となっているIT人材不足の解消と、試行錯誤を通じた学びの機会提供を目的に開発された教材。初心者にも扱いやすい設計で、個人学習から企業・教育機関向けのBtoB展開まで幅広く対応する。自動車産業の地盤を持つ広島から、新たなIT教育モデルを提案する。
国内ではDXの進展に伴いIT人材不足が長期的な課題となっており、従業員1000人以上の大企業の79.6%が人材不足を実感していることが報告されている。一方で、小学校でのプログラミング教育が必修化された現在も、「実際に手を動かし、結果が目に見える学び」が十分ではないとの指摘がある。画面上の操作だけにとどまらず、仕組みの理解へつながる体験を求める声が高まる中、子どもたちが楽しみながらものづくりとプログラミングに親しめる教材の必要性がより明確になっていた。
「デジハコ プログラミングカー」「デジハコ プログラミングカー」は、木製の車体を組み立て、IchigoJamマイコン(小さなパソコン)と各種モジュールを搭載し、BASIC言語という初心者向けのプログラミング言語を使って走行プログラムを実行できる体験型プログラミング教材だ。
「作る → プログラムする → 走らせる」を一連の学習プロセスとして体験でき、ものづくりの仕組みの理解と試行錯誤の楽しさを自然に身につけられる。キーボードとディスプレイがあればすぐに学習を開始でき、周辺機器をセットにしたプランも選べる。
E-ラーニング教材では、組立から基礎・応用までの動画、振り返り問題集を用意し、初心者でも迷わず学べる設計としている。
「デジハコ プログラミングカー」
本教材は、広島のものづくり文化とIT教育を結びつけ、新しい学習体験を提供することを目指して開発された。実体で結果が可視化され、学びの手応えが得られる点、初心者に優しい設計、家庭・学校・イベントなど多様な場面で活用可能な点が特徴だ。
この製品は第19回ひろしまグッドデザイン賞を受賞している。
今後は複数台を用いた協働型カリキュラムや、学校・自治体向けのワークショップ企画をさらに拡充していく。企業・教育機関との連携によるBtoB展開も視野に入れ、広島発の新しいIT教育モデルとして全国へ学びの機会を広げていくことを目指す。
販売価格(E-ラーニング版)は、一括払いが4万9500円から/12ヶ月、分割払いが月額4500円から×12回/12ヶ月。販売方法は公式ホームページから申し込みとなる。
「デジハコ プログラミングカー」





