中国最大の蓄電施設が稼働、240個のバッテリーコンテナで300MW/1200MWh実現

SINEXCELが1725kWのPCSで稼働する中国最大の電気化学エネルギー貯蔵ステーションの第1期を稼働
  • SINEXCELが1725kWのPCSで稼働する中国最大の電気化学エネルギー貯蔵ステーションの第1期を稼働

中国深センに本社を置くSINEXCELは12月5日、同社の1725kWユーティリティ規模パワーコンバージョンシステム(PCS)で稼働する、中国最大の電気化学エネルギー貯蔵ステーションの第1期(300MW/1200MWh)が運転を開始したと発表した。

このマイルストーンは、フルキャパシティ運転への重要な一歩であり、電力網の安定性を大幅に向上させ、クリーンエネルギーの導入を加速させるものという。

この施設は、中国最大の電気化学エネルギー貯蔵ステーション600MW/2400MWhの2つのプロジェクト拠点のうちの1つ。本施設には、240個のバッテリーコンテナと60台のプレハブキャビンが含まれている。

プロジェクト全体が完成すると、再生可能エネルギーの利用を最大化し、システム全体の柔軟性を高める「風力-太陽光-熱-蓄電-送電」の統合モデルを形成する。

SINEXCELは、本プロジェクト向けに、1725kW PCSを180台搭載した60台のプレハブキャビンを開発した。最大98.5%のピーク効率を実現するPCSは、バッテリー保護を強化する高度なマルチストリング技術を採用しており、1、2、4、または8ストリングの柔軟なバッテリー構成に対応している。

AC/DC出力の統合によりシステム制御や将来の拡張が容易になり、IP54規格のキャビネットにより屋外での信頼性の高い運用が保証される。リアルタイムの電力網バランス調整に対応する10msの高速応答時間を備え、本製品は北米、ヨーロッパ、オーストラリア、日本、中国の主要な規格・認証に適合している。

40カ国以上に展開し、世界で5000件以上の導入実績を持つSINEXCELは、ユーティリティ規模、商業・産業(C&I)、マイクログリッド向けに合計12GW以上の蓄電容量を設置し、ソリューションを提供している。

これらのプロジェクトへの成功裏の参画は、SINEXCELの技術力と、より強靭で持続可能なエネルギーの未来を実現するための継続的な取り組みを示している。

SINEXCELは2007年に設立され、エネルギー貯蔵、EV充電、電力品質ソリューションのパイオニア。12GWの設置済み蓄電容量、14万台のEV充電器、ほぼ2000万アンペアのAHFを展開するSINEXCELは、EVE Energyやシュナイダーエレクトリックなどの業界リーダーと提携し、エネルギーの自由を実現している。

《森脇稔》

【注目の記事】[PR]

編集部おすすめのニュース

教えて!はじめてEV

特集