豊田自動織機は、物流ソリューション事業において、倉庫や物流センター、工場等での入出庫や保管、ピッキングなどの自動化システムを提供する庫内物流事業を再編し、米国および欧州に地域事業運営会社を設置すると発表した。
子会社も含め、欧米の庫内物流関連組織は「Toyota Automated Logistics」と地域名を冠する名称に統一し、豊田自動織機グループ一体となって取り組む。新体制での事業開始は2026年4月を予定している。
新たな組織の下、グループ一体での迅速な意思決定を軸に、物流ソリューション事業の成長に力を注ぐ。
豊田自動織機グループでは主に、オランダ子会社で空港・小包と庫内物流の大規模な物流システムを手がけるバンダーランデ社、中小規模庫内物流事業を手がけるドイツ子会社のビアストア社と米国子会社のバスティアン社が、グローバルの物流ソリューション事業を牽引している。
同社は3社が同社グループに参画して以降、会社間の連携を強化するとともに、段階的な組織の再編によってシナジーの創出に取り組んできた。
今回は、欧州でビアストア社とバンダーランデ社の庫内物流事業を統合し、米国ではバスティアン社とバンダーランデ社の米国庫内物流事業を統合する。バンダーランデ社は空港・小包事業に特化し、更なる高付加価値製品・サービス提供を継続する。
庫内物流領域は、市場規模の大きい欧米で今後も市場成長が見込まれている。この度の再編を通じ、事業領域の特性に応じたソリューション開発および販売力強化に加え、庫内物流事業における人材・保有製品・顧客基盤・情報などのリソースを相互活用し、世界中の顧客の多様な現場に適した物流自動化ソリューションを提供する。



