センコーグループホールディングス傘下のセンコーは、12月1日に広島県東広島市の「東広島PDセンター」内に中継輸送施設「TSUNAGU STATION広島」を開設すると発表した。
11月18日にはWEB予約システムをリリースし、会員登録と利用予約の受付を開始した。
同施設は、すでに運営中の「TSUNAGU STATION浜松」「TSUNAGU STATION新富士」に続く3拠点目で、主に近畿圏と九州圏の中継拠点として機能する。
12月1日からは、トレーラー交換またはドライバーの乗り替わりができる駐車スペースの提供を開始。また、施設まで持ち込まれた貨物をセンコーが納品先へ配達するサービスも同時に開始する。配達エリアは広島県内を対象とし、順次拡大予定だ。
2026年4月には、貨物の積み替えと一時預かりのサービスを開始する予定。これらのサービスは、WEB予約システムで会員登録後に利用予約することで、センコーグループ以外の企業や物流事業者も広く利用できる。
同社は2025年度中に関東圏と東北圏をつなぐ「TSUNAGU STATION福島」の開設も予定している。
輸送能力不足が懸念される中、サプライチェーン維持のため労務環境改善や物流効率化への取り組みが求められている。センコーは全国に中継輸送拠点「TSUNAGU STATION」を設け、中継輸送による物流効率化というソリューションを提供する。
中継輸送により日帰り運行が可能となり、ドライバーの負担軽減と人材確保につながる。また、中継地に貨物を集約することで積載率や実車率の向上、車両削減によるコストやCO2排出量削減が見込める。今後はダブル連結トラックや鉄道、海上、航空輸送を組み合わせたマルチモーダルな輸送手段の選択も可能とし、さらなる効率化とサステナブルな物流を目指す。




