中国「WeRide」と配車サービス「GRAB」、シンガポール初の住宅地での自動運転シャトルのテスト開始

「WeRide」と「GRAB」がシンガポール初の住宅地での自動運転シャトルのテスト開始
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自動運転技術を手がける中国のウィーライド(WeRide)と東南アジア最大の配車サービス企業グラブ(GRAB)は、シンガポール陸運庁(LTA)からプンゴル地区での自動運転車テスト許可を取得したと発表した。

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両社は、プンゴル地区初の自動運転車テストを開始した。この許可により、2025年末までにシャトルサービス路線でのテスト走行回数を最大4倍に増加させる計画だ。

グラブとウィーライドが共同運営するAi.R(Autonomously Intelligent Ride)は、公共自動運転ライドサービス。車両は11台で構成され、5人乗りのGXR 10台と8人乗りのロボバス1台を含む。

テスト走行では、自動運転車が道路インフラ、交通流、道路利用者や歩行者の行動など、運行環境を学習している。車両は雨や強い日差しなど様々な気象条件にも対応できるよう訓練されている。

自動運転車は精密な運転能力の向上、都市部シナリオへの対応、スムーズな乗降サービスの実現に向けて継続的に調整を行っている。LiDARとカメラで構成されるセンサーにより360度の視界を確保し、あらゆる方向200mまで「見る」ことができ、雨天時でも物体を検知可能だ。

サービス展開に向けて、グラブアカデミーとウィーライドは10人以上の経験豊富なグラブドライバーパートナーをセーフティオペレーターとして訓練している。理論学習とクローズドサーキットでの実技訓練を経て、最初の訓練生グループは路上訓練に進んでいる。

プンゴル地区の自動運転シャトルサービスは、住民をプンゴルコーストMRT駅、プンゴルコーストモールバスインターチェンジ、ショッピングモール、クリニックなどの主要施設に接続する。Ai.Rは2026年初頭に最初の一般乗客を迎える予定で、プンゴル地区はシンガポール初の自動運転シャトルサービスを持つ住宅地となる。

《森脇稔》

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