都市型立体ロボット倉庫システム「CUEBUS(キューバス)」を手がけるCuebusが、ジャパンモビリティショー2025において、自動物流道路仕様の「CUEBUS」を初公開する。
同社は、国土交通省による「令和7年度自動物流道路の社会実装に向けた実証実験」における「ユースケース2 本線単路部:搬送機器の自動走行」の実施者に採用された。
この実証実験は、東京-大阪間を結ぶ500kmの自動物流道路における荷物の自動搬送機器として、CUEBUSの技術的な課題の検証と運用条件の整理を目的に実施される。実験期間は2026年2月2日から2月28日まで、国土技術政策総合研究所(茨城県つくば市)で行われる。
自動物流道路は、道路空間に物流専用のスペースを設け、クリーンエネルギーを電源とする無人化・自動化された輸送手段によって貨物を運ぶ新たな物流システム。物流危機やカーボンニュートラルの実現といった社会の変化に対応することを目的としており、数千億から数兆円規模の投資が見込まれる大規模な国家プロジェクトとなっている。
同社は、都市型立体ロボット倉庫「CUEBUS」の開発で培った自動搬送技術を活かし、物流の効率化と省人化に寄与してきた。今回の実証実験では、倉庫内の自動化に加えて「長距離輸送の自動化」という新たな領域に参画し、次世代の物流インフラ構築に挑む。
実証実験に先立ち、ジャパンモビリティショー2025では、自動物流道路仕様の「CUEBUS」を先行展示する予定。実物大モデルの公開や、来場者が操作できる体験型試遊コーナーも設置される。




