電脳交通は10月23日、埼玉県さいたま市の岩槻タクシーが、クラウド型タクシー配車システム「DS」を導入し、運行を開始したと発表した。
岩槻タクシーは、埼玉県さいたま市岩槻区を拠点に営業する地域密着型のタクシー事業者で、約200台の車両を保有し24時間体制でサービスを提供している。日常の通院や買い物、駅への送迎といった生活に密着した利用から、観光や空港アクセスなど幅広いニーズに対応し、地域住民の移動を支える重要な役割を担っている。
特に鉄道やバスがカバーしきれない都市部の「ラストワンマイル」を補完する存在として、夜間や高齢者の移動など公共交通の隙間を埋めるサービスを提供しており、さいたま市における移動インフラの一翼を担っている。
岩槻タクシーが新たな配車システムを検討する中で、袋小路など住宅密集地への迎車にも対応可能であり、地域特性に即した柔軟性を備えたシステムである点、配車システム切り替え時の混乱を抑えるための提案など、丁寧なサポートがあった点、外部のプラットフォームアプリとの連携など機能面の充実や将来性において魅力的であり、長期的な活用が見込めると判断した点、事業者を問わず導入できる汎用性を有していた点を重視した結果、電脳交通のクラウド型タクシー配車システムが導入されることとなった。
電脳交通の配車システム導入により、設備の維持コスト削減や業務の効率化も期待できる。岩槻タクシーでは、今後も電脳交通の機能を活用し新しい事業展開に取り組んでいく予定だ。
クラウド型タクシー配車システム「DS」は、柔軟で安価な導入コスト、タクシー事業者からの要望を元にしたアップデートで常に最新機能が使える、配車拠点の統合、配車データ活用による人員配置など経営戦略への活用が可能、自動配車機能の活用による飛躍的な業務効率アップが特色の、配車オペレーター用画面とドライバー用車載タブレットをセットにした配車システムである。
2015年の創業以来毎年導入車両数が拡大し、日本初となる「電話経由での事前確定運賃サービス」や「配車室をリモートワーク対応できる機能」「乗合/デマンドサービスと通常のタクシーを1システムで同時に運行管理する機能」なども提供している。




