路線バス運行ルート最適化、AIとGPSデータ活用の新サービスで支援…KPMG

路線バスの運行ルートの最適化に向けた支援サービス
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KPMGコンサルティングは9月26日、地図やGPS(全地球測位システム)などの地理空間データとAI(人工知能)の強化学習技術を併用し、地域公共交通を支える路線バスの運行ルートの最適化に向けた支援サービスの提供を開始したと発表した。

近年、地域公共交通を取り巻く環境は急速に悪化している。特に地方部では、少子高齢化の進行により自家用車を利用できない高齢者の移動手段確保が喫緊の課題となっている一方で、路線バスの運営事業者は運転手不足や収益性の低下により、サービス提供の維持が困難な状況に直面している。

路線バスの運行見直しは、地域の実情に精通した担当者による手作業での検討が中心であり、膨大な移動需要や複雑な制約条件を総合的に考慮することが困難で、地域住民の移動実態を定量的に把握し、複雑な条件下でも最適な運行ルートを導出できる新たな手法が求められている。


《森脇稔》

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