ビー・エム・ダブリューは9月11日、BMWの13車種について、駆動装置(電動制御ユニット)の不具合のため、バッテリーシステムがシャットダウンされ、再始動できなくなるとして、リコール(回収・無償修理)を国土交通省へ届け出た。
対象となるのは2023年2月1日~2024年10月30日された『i4』、『i5』、『i7』、『iX1』、『iX3』、『iX』など13車種の合計6283台。
電動制御ユニットの高電圧システムの絶縁モニタリング機能において、設計検討が不十分なため、電動駆動ユニット内のブラシモジュールとベアリングシールド間に異物が付着して絶縁不良が発生した場合に、絶縁抵抗の異常箇所を正しく検知できないことがある。そのため、回路全体に絶縁抵抗異常が発生していると誤認識することで、高電圧バッテリーシステムをシャットダウンして走行停止し、再始動できないおそれがある。
改善措置として、全車両、絶縁モニタリング機能のソフトウェアを対策プログラムに書き換える。なお、上記措置は販売店に入庫して、診断機に接続するか、準備が整い次第、対象車両へ遠隔配信し、使用者がインストールする。
不具合の発生件数は69件、事故は起きていない。