世界初の水素燃料モータースポーツ「Extreme H」、横浜ゴムが「GEOLANDAR」ワンメイク供給へ

GEOLANDAR X-ATを装着したPioneer 25
  • GEOLANDAR X-ATを装着したPioneer 25
  • オールテレーンタイヤ「GEOLANDAR X-AT(ジオランダー・エックスエーティー)」

横浜ゴムは9月12日、世界初の水素燃料モータースポーツとして開催される「FIA Extreme H World Cup(Extreme H)」にSUV・ピックアップトラック用タイヤブランド「GEOLANDAR(ジオランダー)」をワンメイク供給すると発表した。

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「Extreme H」は10月にサウジアラビアで開催される予定で、開催日と場所の詳細は主催者より来週発表される。また同社は10月4日から5日に開催される電動オフロードカーレースシリーズ「Extreme E」にも「GEOLANDAR」を供給する。

「Extreme H」および「Extreme E」は、持続可能な未来を実現する次世代技術の実証・普及と環境意識の向上を図るとともに、男女が公平に競争できるジェンダー平等の促進を目的に開催している。

「Extreme H」では専用開発された「Pioneer 25」が使用され、同車両は最先端の水素燃料電池を搭載し最高出力550hp、0~100km/h加速4.5秒を発揮する。今年はイギリス、スウェーデン、オーストリア、スペインから計8チームが参加し、世界トップクラスのドライバー(男性1名、女性1名の混成チーム)が競う。

同レースは世界的に高い注目を集めており、北米、中南米、欧州、アジア、中東など世界各地で放送される予定だ。

「Extreme E」は「Extreme H」の前身として2021年から開催されており、今回のレースを最後に終了する予定だ。同じく専用開発されたハイパフォーマンスな「Odyssey 21」が使用され、「Extreme H」に参加する全チームが参戦する。

横浜ゴムは両レースの活動理念に賛同し、オールテレーンタイヤ「GEOLANDAR X-AT(ジオランダー・エックスエーティー)」をベースにしたプロトタイプ仕様を供給する。同タイヤは再生可能原料・リサイクル原料比率38%を達成しながら、高重量の水素燃料オフロードカーと電動オフロードカー向けに耐久性をより高めている。

横浜ゴムは2024年度から2026年度までの中期経営計画「Yokohama Transformation 2026(YX2026)」のタイヤ消費財戦略において高付加価値品比率の最大化を掲げ、グローバルフラッグシップタイヤブランド「ADVAN」、SUV・ピックアップトラック用タイヤブランド「GEOLANDAR」、「ウィンタータイヤ」、そして18インチ以上のタイヤの拡販に取り組んでいる。

《森脇稔》

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