メルセデスベンツは、オーストリア・グラーツの「Gクラス・エクスペリエンス・センター」の顧客向け体験プログラムを大幅に拡充すると発表した。
同センターは2020年から運営されており、最大35度の急斜面や100%勾配のアイアン・シェックルなど、『Gクラス』の限界性能を体験できる施設として人気を集めている。毎年予約が満席となる高い需要を受け、新たな体験プログラムを追加する。
最も注目されるのは「Gクラス・エクスペディション・デザート・エディション」だ。グラーツ以外で初めて開催される5日間のプログラムで、モロッコのアトラス山脈と砂漠地帯が舞台となる。最大20名の顧客が参加でき、マラケシュの5つ星ホテルでの歓迎ディナーから始まる。

2日目からは811kmのオフロード・アドベンチャーが開始される。標高2800mまで登るアトラス山脈の山道から、水渡りや困難なトレイルまで、様々な地形でGクラスの性能を体験できる。3日目にはアンチ・アトラス山脈を越えてメルズーガ砂漠へ向かい、映画『007スペクター』の撮影地としても知られるガラ・メドゥアール・クレーターでランチタイムだ。
4日目は砂漠での本格的なドライビング体験となる。参加者は隊列を組んで砂丘を走行し、Gクラスの砂漠での真価を体感できる。プログラムは10月から11月にかけて6回開催予定で、参加費は1万4990ユーロとなっている。

一方、グラーツでは新たに「プライベート・コーチング」プログラムも開始される。最大6名限定の2日間プログラムで、2日目には顧客が実際にシェックル・テストコースを運転できる。このコースは過去40年以上にわたり全てのGクラスがテストされてきた伝説的な場所で、5.6kmのコースには最大60%の勾配や40%の傾斜が含まれている。参加費は2名で9950ユーロ。
従来の1日体験プログラム「Gクラス・エクスペリエンス」も継続される。10万平方mの敷地で最大24名が参加でき、4つのテストモジュールでGクラスの性能を体験できる。参加費は2490ユーロ(2名の場合2990ユーロ)。

今年からは企業イベントでの利用も可能となり、チームビルディングや記念行事などに活用できる。また、ドイツとオーストリアの顧客向けには、グラーツでの新車引き渡しサービスも用意している。