NTN、EV用高機能ドライブシャフト「EDJ」を新開発…人とくるまのテクノロジー展 2025出展へ

ボールタイプしゅう動式等速ジョイント「EDJ」
  • ボールタイプしゅう動式等速ジョイント「EDJ」
  • ボールを用いてスライド運動を行うしゅう動式等速ジョイント
  • 固定式等速ジョイントに高効率な「CFJ」、しゅう動式等速ジョイントに「EDJ」を採用したEV用ドライブシャフト

NTNは、電気自動車(EV)向けに静粛性と効率を大幅に向上させた高機能ドライブシャフト「EDJ」を新たに開発。5月21日~23日にパシフィコ横浜で開催される「人とくるまのテクノロジー展 2025 YOKOHAMA」に出展される予定だ。

従来から世界最高水準のコンパクト性と応答性を持つボールタイプしゅう動式等速ジョイント「EDJ」を改良し、EVの特有ニーズに対応した製品となっている。

新開発品は、新たに開発したグリースを適用することで、従来品との互換性を保ちながら静粛性と効率をさらに高めた。特に効率面では、グリース添加剤の成分を見直し、部品間の摩擦抵抗を低減することで、トルク伝達時の発熱を抑制。これによりトルク損失率を従来品と比較して25%削減することに成功した。

EVは航続距離の延長を目的に省電費化が進められており、モーターからの動力をタイヤに効率よく伝えるドライブシャフトの高効率化が求められている。また、エンジンからモーターへのパワートレイン変更により、車両から発生する音や振動が小さくなるため、静粛性向上のニーズも高まっている。

開発品の特長として、機構解析により各ボールと内外輪間の接触状態のばらつきが走行中の振動要因であることを解明。接触状態を均一化するとともに新開発グリースの適用で摩擦抵抗を低減することにより、走行中の静粛性向上と低振動化を実現した。また、世界最高水準のコンパクト性と高応答性も維持している。

NTNはしゅう動式等速ジョイントとして「EDJ」と「PTJ」、固定式等速ジョイント「CFJ」を組み合わせ、EVに最適なドライブシャフトとして顧客に提案し、多種多様なニーズに対応していく方針だ。

《森脇稔》

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