オーロラ・イノベーションは、米国テキサス州で商用自動運転トラックサービスの運用を開始した。同社は安全性検証を完了させ、ダラスとヒューストン間で無人の顧客配送を定期的に行っている。これまでに、オーロラ・ドライバー(自動運転システム)はドライバー不在で1200マイル以上の走行を達成した。
この成果により、オーロラは公道で大型トラックによる商用自動運転サービスを運用する初の企業となった。同社は2025年末までに、テキサス州エルパソとアリゾナ州フェニックスへのサービス拡大を計画している。
オーロラの主力製品の「オーロラ・ドライバー」は、SAEレベル4の自動運転システムで、まずは長距離トラック輸送に導入されている。米国のトラック輸送業界は1兆ドル規模の産業だが、高齢化するドライバー層と高い離職率、急騰する運用コスト、十分に活用されていない資産など多くの課題に直面している。これらの問題は年々深刻化しており、安全で信頼性の高い輸送能力を提供する自動運転技術の価値が物流業界で高まっている。