一般社団法人明和観光商社は、グリーンスローモビリティ「牛車(もうぐる)」の本格運用を2025年度より開始する。これは、三重県明和町の持続可能な観光地づくりを目指すDMOの取り組みの一環だ。
「牛車」は、最高速度19km以下で走行する電気自動車で、平安時代の貴族の乗り物をモチーフにした外観が特徴だ。バリアフリーに配慮した設計で、お年寄りから子供まで幅広い層が利用できる。
本格運用開始にあたり、斎宮歴史博物館との連携企画を実施する。2025年4月26日から5月6日までの土日祝日を中心に、博物館来館者を対象に「牛車」の乗車体験を提供。さらに、5月3日と4日には平安時代の旅装束「壺装束」を着て「牛車」で史跡を巡る特別体験も用意される。
「牛車」は、史跡斎宮跡や周辺施設を巡る新たな移動手段として、明和町を訪れた方や地域住民に利用されることを目指している。環境負荷を低減しながら、ゆっくりと景色を楽しみ、歴史や文化に触れる新しい観光体験を提供する。