高齢者の運転、「同乗者あり」で事故リスク低減に効果か…東大や筑波大が共同研究

認知機能が低下した高齢運転者でも、同乗者がいると交通事故を起こしにくい可能性が
  • 認知機能が低下した高齢運転者でも、同乗者がいると交通事故を起こしにくい可能性が

筑波大学、東京大学、交通事故総合分析センターの共同研究チームは、認知機能が低下した高齢運転者でも、同乗者がいると交通事故を起こしにくい可能性があることを明らかにした。

研究チームは、2014年から2020年までに全国で発生した交通事故のデータを分析。75歳以上の運転免許更新者のうち、更新後3年間に車両相互事故に遭った運転者を対象に調査を行った。

分析の結果、認知機能の程度にかかわらず、男女ともに第1当事者(過失の重い方)より第2当事者の方が同乗者を伴っているケースが多いことが判明した。一方、事故の発生に寄与しうる要因(年齢、過去の事故経験、事故時の時間帯・天候・場所)には大きな違いは見られなかった。


《森脇稔》

特集