配車アプリ大手のGOと、米アルファベット傘下のウェイモ(Waymo)、日本交通の3社は4月10日、ウェイモの自動運転技術「Waymo Driver」の実現に向けてデータ収集を開始すると発表。その車両を高輪ゲートウェイ駅前広場(東京都港区)において公開した。
自動運転「レベル3」への移行を目指す
公開された車両はジャガー『I-PACE』をベースにしたもので、車両には全周囲を監視するセンサーとして29個のカメラと5個のLiDAR、6個のミリ波レーダーを搭載する。ウェイモのニコール・ガベル事業開発部門・パートナーシップ部門責任者は、「このシステムは基本的に米国で商用サービスとして運用している車両と同じだが、日本仕様にはSUVに取り付けが義務付けられているアンダーミラーが加えられている」と説明した。

データ収集は4月14日の週から、新宿区、渋谷区、千代田区、中央区、品川区、江東区においてスタートし、最終的には25台が投入される。データ収集では、あらかじめ研修を受けた日本交通の運転手6名が24時間3交代で行い、担当するドライバーは増車に合わせて増やしていく計画だ。将来は運転手が乗って緊急時に対応できる状態の自動運転「レベル3」への移行を目指し、最終的には無人での自動運転が可能となる「レベル4」での商用運転も視野に入れているという。