グーグルの自動運転車開発部門のウェイモは、自動運転システム「ウェイモ・ドライバー」の展開前安全性評価に使用する12の受入基準を公開した。自動運転車企業がこれほど詳細な安全性プロセスを公表するのは業界初となる。
同社は新たな論文で、ソフトウェア更新や新地域への展開、新車両プラットフォーム導入前に実施する厳格な証拠ベース分析について説明している。これらの基準は「不合理なリスクの不存在」という概念に基づいており、業界と規制当局が共通して使用する安全性の定義に準拠している。

ウェイモは安全性評価において、2020年に公開した安全フレームワーク、安全ケース、安全影響データの3つのツールを活用している。安全フレームワークは日常的な安全アプローチを詳述し、安全ケースはそのフレームワークが確実に機能することを文書化・検証する。安全影響データは展開後のパフォーマンスデータを継続的に分析し、予測が実際の結果に反映されることを検証している。