ジープは現在、生産終了となった『チェロキー』後継モデルを開発中だが、その最終デザインが発覚した。新世代に関する情報は繰り返し登場し、ごく最近になってプロトタイプも目撃されており、最終デザインをCGで再現した。
チェロキーは、ジープブランドのラインアップの中で最も古い部類の車種だ。初代は1974年に登場、当初はフルサイズSUVだったが、1984年にコンパクトSUVになり、2013年にデビューした最新世代ではミッドサイズクロスオーバーへと進化している。 2017年末にデザイン変更され、2023年まで生産ラインに残っていたが、モデル寿命の終わりに向けて売上が急落した。
ステランティスは最近、このチェロキー後継にはチェロキーの車名は使用しないと示唆したものの、新型車は『コンパス』と『グランドチェロキー』との間に位置すると予想されている。

チェロキー後継は『ワゴニアS』とパネルの多くを共有するものの、より直立したリアデザインが特徴だ。Nikita Chuicko/KOLESA RUから協力を得た予想CGも、ワゴニアSと同様のボディプロポーション、ホイールアーチのアウトライン、ドアハンドル、ほぼ同じサイドウィンドウを備えている。
しかし、リアクォーターウィンドウ、Dピラー、そしてSUVに伝統的な直立したテールなど、ワゴニアSとは大きく異なる点もある。フロントエンドでは、ジープに特徴的な7スロットグリルを装備している。後部ではスリムな左右テールライトをLEDライトバーで接続する。リアクォーターピラーやパネルなどすべて新設計だ。
後継モデルは、従来のチェロキーよりもはるかに大きく、グランドチェロキーの地表面積に近づいているようだ。ホイールベースはワゴニアSと同じ113インチ(2870 mm)で、全長はワゴニアSの192.4インチ(4887 mm)を上回る可能性がある。

後継モデル量産型のプラットフォームは、ワゴニアSと『リーコン』に採用されている、ステランティス「STLAラージプラットフォーム」を採用することがすでにわかっている。しかしこれら2車種と異なり、チェロキー後継は、フル電動バージョンの前にハイブリッドと内燃エンジンが発売されると予想されている。
ジープでは公式デビュー日をまだ発表していないが、2026年モデルに合わせて2025年後半に登場する可能性が高い。
チェロキーの後継車以外にも、ジープは新型モデルのラッシュを控えている。今後発売されるリーコンは、EVと内燃機関の両方のでラインナップが構成される予定で、2027年には次世代のコンパスと『レネゲード』、さらにグランドチェロキー、『ワゴニア』、『グランドワゴニア』の改良新型が登場する予定となっている。