米国のEVメーカーのファラデー・フューチャーは、FXブランドの次世代モデル『FX 6』のプロトタイプ2台を中国から米国ロサンゼルスの本社に出荷すると発表した。
この出荷は、FXブランドが手頃な価格の大衆向けAIEV(AI搭載電気自動車)を市場に投入する計画の重要な一歩となる。プロトタイプの出荷により、米国での本格的な開発およびテストが開始され、様々なシステムの継続的な路上テストが可能になる。
米国到着後、FXチームはADASや自動運転、EVパワートレイン、インテリジェントキャビン、全体的なユーザーエクスペリエンスなど、主要な側面について適合性の検証と詳細なテストを実施する予定。FX 6モデルは最終的に、同社の『FF 91 2.0』が現在生産されているカリフォルニア州ハンフォードの施設で組み立てられる見込みだ。
FXは、大衆市場セグメントを対象とした3つのモデルを計画している。AI-MPV製品「スーパーワン」、価格帯2万~3万ドルの「FX 5」、そして価格帯3万~5万ドルの「FX 6」。同社は3月にFX 6シリーズの詳細と、FX戦略全体に関する最新情報を発表する予定だ。
FXのグローバルCEOであるシャオ(マックス)・マ氏は、「FX 6カモフラージュプロトタイプの出荷は、製品開発がより詳細で厳密な検証フェーズに移行していることを示している」とコメントした。さらに、「FXリーダーシップチームは最近中国を訪問し、潜在的なパートナーやサプライチェーンの協力者との広範な議論を続け、FX 6の開発プロセスを強化できる前向きな結果を得た」と付け加えた。