米国のEVメーカー、ルーシッドグループは、新型電動SUV『グラビティ』が最大450マイル(約724km)のEPA推定航続距離と400kWの急速充電、さらにテスラの2万基以上のスーパーチャージャーネットワークへのアクセスも可能にすると発表した。
ルーシッド・グラビティは、テスラ以外で初めてNACS(北米充電規格)充電ポートを標準装備して販売される車両となる。この充電ポートは、車両の左後部に配置され、テスラのV3およびV4スーパーチャージャーに直接接続できる。
同社が開発・特許取得した革新的な技術により、500Vの充電電圧を926Vのバッテリーパック電圧に昇圧することが可能となった。これにより、充電ステーションが出力可能な最高電圧での充電が可能となり、電流の効率的な利用と充電ケーブルの発熱抑制を実現している。
ルーシッド・グラビティは、新しい高性能926Vパワートレインプラットフォームを基盤としており、コンパクトな123kWhバッテリーで最大400kWの急速充電を実現している。さらに、パナソニックとの密接な協力により開発された新しいバッテリーセルを採用し、ルーシッド独自のドライブユニットや低空気抵抗係数(Cd値0.24)と組み合わせることで、最大450マイルのEPA推定航続距離を達成している。