デンソーは12月4日、フィンランドのカナツとカーボンナノチューブ技術の実用化に向けた覚書を締結したと発表した。両社は、自動運転技術の進展やカーボンニュートラルの実現を目指し、協力を強化する。
自動運転技術の進化に伴い、車両はカメラなどで周囲を正確に検知する必要があるが、曇りや霜が視界を遮る課題がある。デンソーは透明導電膜を用いた製品開発に取り組んでおり、カーボンナノチューブ技術が鍵となる。
カーボンナノチューブは高い強度と軽量性、優れた電気・熱伝導性を持つ炭素素材で、多岐にわたる応用が期待される。カナツは高純度なカーボンナノチューブを生成する技術を持ち、透明導電膜の形成に強みを持つ。