BMWグループは11月27日、電動モーターハウジング生産のための新施設をドイツ・ランツフート工場に完成させたと発表した。通常2年かかる工事期間を1年に短縮。これにより、ドイツリーン建設協会(GLCI)から2024年リーン建設プロジェクト賞を受賞している。
この新施設は、次世代EVに搭載する電動モーターハウジングの生産を担う。BMWグループは、リーン手法を徹底的に活用することで、建設と技術部門の緊密な連携のもと、効率的な計画・建設フェーズを実現した。稼働中の生産ホールに隣接する工場敷地内で、建設は進められた。
新生産エリアの稼働により、ランツフート工場約2億ユーロの投資計画を完了する。BMWグループは2020年以降、このバイエルン州の工場に10億ユーロを投資しており、そのうち5億ユーロが電動化に向けられている。第6世代電動パワートレインのハウジング生産を通じ、ランツフート工場は電動化への移行に重要な役割を果たす。
リーン建設の徹底的な適用により、プロジェクトの実現可能性調査から実施まで、効率的な生産施設の建設が可能となった。BMWグループの従業員とパートナーで構成されるリーンチームが、計画から建設、生産への引き渡しまでの全プロセスを支援した。