Will Smartは、交通空白地の移動手段確保を目指し、公共ライドシェアの安全性と省力化を実現するシステム基盤を提供することを発表した。11月29日から長崎県平戸市で観光客向けに実証運行を開始する予定だ。
◆ノウハウなくても公共ライドシェアを導入できる
このシステム基盤は、利用者予約システム、運行管理/予約管理システム、ドライバー用アプリ、IoT車載デバイスを集約したもの。Will Smartは、カーシェアリングシステムの開発で培った技術を活用し、車両の状態をリアルタイムで可視化することで、乗客の安全性を確保する。
また、モビリティDX支援の経験を活かし、ライドシェアのオペレーションを自動化し、運行管理に人手をかけずにサービス品質を維持できるようにした。
このシステムは、自治体やNPO法人など、旅客運送のノウハウがない事業者でも安心してライドシェアを運営できるように設計された。今後、Will Smartはこの基盤を複数の自治体に導入し、地域共創による交通空白地対策の推進を意図している。
◆Will Smartの公共ライドシェア向けの仕組み
利用者は予約システムを通じて日時と出発地点、到着地点を指定し、乗車を予約する。運賃は定額制と距離制から選択可能で、予約時に支払いを済ませる。車両にはIoTデバイスが搭載され、データはリアルタイムで管理システムに蓄積される。運行管理者はGPS情報を基に車両の走行ルートを確認し、安全性を確保できる。
ドライバーは専用アプリで業務をナビゲートされ、初めての運行業務でも安心して対応できる。「一般ドライバーでも運行業務が可能」だとWill Smartはいう。