ディーゼル重機を水素エンジンに、英MAHLEがパワートレイン試験設備を増強

英MAHLEの水素パワートレインの試験設備
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英国のMAHLEパワートレインは7月1日、ノーサンプトンの施設を拡充し、水素パワートレインの試験設備を増強すると発表した。

この施設には、2台のチューブトレーラーを収容できる能力があり、迅速な切り替え機能によりほぼ連続的な水素供給が可能。さらに、900kW、4000Nmの定格容量を持つエンジンダイナモメーターがアップグレードされ、軽量および重機向けの水素パワートレインの開発と試験に対応できるようになる。

この施設は既に水素燃料電池システム、水素燃焼エンジン、および水素燃料車の開発に使用されている。また、既存の重機ディーゼルエンジンを水素燃焼に変換するH2-ICEコンセプトの開発にも着手する予定。これにより大規模な交換を必要とせず、既存のインフラを活用してネットゼロモビリティへの移行を加速させることができる。


《森脇稔》

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