コンチネンタルの中国タイヤ工場、拡張完了…自動化とデジタル化を推進

コンチネンタルの中国合肥工場
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コンチネンタルは6月20日、中国合肥のタイヤ工場の拡張工事が完了した、と発表した。

この拡張により、コンチネンタルは2027年までに年間1800万本の乗用車および軽商用車用タイヤを生産する能力を持つことになる。合肥工場への総投資額は約10億ユーロに達しており、今後数年間で400の新規雇用が創出される予定だ。

この拡張により、特にアジア太平洋地域(APAC)市場向けの技術的に高度なウルトラハイパフォーマンスタイヤ(UHPタイヤ)の生産能力が向上する。UHPタイヤは18インチ以上のタイヤで、高い走行性能を求めるドライバー向けに設計されている。

合肥工場は先進的な自動化技術と高い持続可能性基準を兼ね備えている。例えば、タイヤの最終形状を形成する加硫工程には高度な自動化技術が使用されており、現代的でデジタル化された作業環境を追求している。また、工場の屋上に設置されたソーラーパネルは年間2700万kWh時の電力を供給し、タイヤ生産に必要な電力の18%を賄っている。さらに、合肥工場は国際持続可能性および炭素認証(ISCC)PLUSを取得している。


《森脇稔》

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