ドイツ連邦カルテル庁(Bundeskartellamt)は6月10日、BMW、メルセデスベンツ、フォルクスワーゲン、ティッセンクルップの4社が、特定の技術ライセンス取得に向けて共同交渉を行うための「自動車ライセンス交渉グループ」(ALNG)を設立することを承認した、と発表した。
ALNGの目的は、標準必須特許(SEP)のライセンス条件を共同で交渉することにある。この協力体制は、他の自動車メーカーにも開放される予定だ。連邦カルテル庁のアンドレアス・ムント長官は、「スマートフォンや車両における4Gや5Gなどの技術利用には、数千もの特許ライセンスが必要。競争法は、特定の標準を実施するために必要な特許を組み合わせて提供することを認めている」と述べた。
連邦カルテル庁は、ALNGの活動が自動車業界に特化しない標準に限定され、競争法の他のガイドラインに従う限り容認できる、と判断している。特に、交渉への参加は常に任意であり、情報交換は必要最小限にとどめる必要がある。