「史上最も美しい」ランボルギーニのスーパーSUV『ウルスSE』日本発表 HV化も「ダウンサイジングではない」

ランボルギーニ ウルスSE
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ランボルギーニ・ジャパンは5月24日、SUVモデル『ウルス』のPHEV(プラグインハイブリッド)モデルとなる『ウルスSE』の日本導入を発表した。価格は約3150万円からで2025年よりデリバリーを開始する予定。

◆サスティナブルとパフォーマンス

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アウトモビリ・ランボルギーニは2021年にコル・タウリ戦略を発表。これは2024年末までに全ラインアップを電動化することでCO2排出量削減を目指すとともに、ユーザーの喜びとドライビングパフォーマンスの向上が目的だ。今回発表されたウルスSEもこの戦略に則ったクルマだ。ランボルギーニ・ジャパン代表のダビデ・スフレコラさんによると、「ランボルギーニの電動化は、サステナブルとパフォーマンスの2つの意味がある」と述べる。

この戦略の第1弾は昨年登場したブランド初のハイブリッドスーパーカー『レヴエルト』だ。そして今回スーパースポーツSUVのウルスSEがデビュー。そして、「2024年内には『ウラカン』の後継車となるハイパフォーマンス電動化ビークルを投入する予定」と明かした。

◆ハイブリッド化はダウングレードや、ダウンサイジングではない

ランボルギーニ・ジャパン代表のダビデ・スフレコラさんランボルギーニ・ジャパン代表のダビデ・スフレコラさん

ウルスは2012年の北京オートショーでコンセプトが発表されたモデルだが、「当時はこのクルマがここまで大きな成功を収めるとは誰も思っていなかった」とダビデさん。しかし実際には、「ランボルギーニの中でも最も成功を収めたモデルにまで成長した」。

そして今回発表されたウルスSEは、「先代となる『ウルスS』よりも80%もCO2の排出量を削減。同時に、電動での航続距離は60km。それだけでなく最高出力は800馬力を誇るハイパフォーマンスモデル。サスティナビリティとパフォーマンスを両立するのが私たちの電動化の道のりだ」とコメントした。

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パワーユニットについて説明する際に、ダビデさんは、「このハイブリッド化はダウングレードや、ダウンサイジングではない。ツインターボ内燃エンジンのV8を今回も搭載。そこに192馬力を生む電動モーターが組み合わされた」と説明。25.9kWhのリチウムイオンバッテリーはクルマの後方に搭載された。

これまで左右方向のみのトルクベクタリングシステムを搭載していたが、ウルスSEでは前後方向も可能とした電動トルクベクタリングシステムに進化。さらにドライブモードもこれまでの6つの走行モードに加え、エレクトリックパフォーマンスストラテジー(ESP)と呼ばれる、EV、ハイブリッド、リチャージ、パフォーマンスの4つが加わった。これにより当初からあるドライブモードとESPとの組み合わせは11通りが可能となった。

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◆史上最も美しいウルス

ウルスSEは内外装にも手が加えられた。デザイン上のミッションは、「史上最も美しいウルス」だったという。特にフロントのリップスポイラーはレヴエルトから受け継がれたデザインモチーフを持ち、他モデルからの継承が見て取れる。これはリアコンビランプも同様で『ガヤルド』にインスパイアされたものだ。

一方ウルスSE独自の特徴もある。それはヘッドライトだ。ダビデさんによると、「闘牛の尾からインスピレーションを得たデザイン」と述べ、「非常にアイコン的なデザイン」だとした。

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インテリアも、「パイロット的な感覚が持てるよう、ドライバーがこのコックピットで全体をコントロールする感覚を味わうことができる。特に先代よりも大きいスクリーンを搭載しており、より簡単にコントロールができるようになった」とその特徴を述べた。

単にCO2排出量削減だけでなく、パフォーマンスも追及するというランボルギーニらしい電動化戦略の一環として登場したのが、このプラグインハイブリッドのウルスSE。史上最も美しいウルスとは、デザインだけでなく環境に対しても“美しい”ランボルギーニのスーパーSUVといえそうだ。

《内田俊一》

内田俊一

内田俊一(うちだしゅんいち) 日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員 1966年生まれ。自動車関連のマーケティングリサーチ会社に18年間在籍し、先行開発、ユーザー調査に携わる。その後独立し、これまでの経験を活かしデザイン、マーケティング等の視点を中心に執筆。また、クラシックカーの分野も得意としている。保有車は車検切れのルノー25バカラとルノー10。

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