650馬力のEVレーシングカー、『アイオニック5 N』がベース…ヒョンデが発表

ヒョンデ・アイオニック5 N eN1 Cupカー
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ヒョンデは3月31日、モータースポーツイベント「Hyundai N Festival」の参加チーム公式練習ラウンドにおいて、高性能EV『アイオニック5 N』をベースにした「eN1 Cupカー」を発表した。

『アイオニック5 N eN1 Cupカー』のパワーエレクトロニクスシステムは、市販車のアイオニック5Nと同じだ。Nブランド初の高性能EVは、力強い加速と最高出力650psのパワー、そしてサーキットでの激しい走行に耐えうる高い耐久性を兼ね備え、ヒョンデの「E-GMP(Electric Global Modular Platform)」や堅牢なバッテリー熱管理システム、強力な回生ブレーキシステムなどの技術を採用している。

すでにN1クラスで使用されている『エラントラ』(韓国名:『アバンテ』)と同様に、N1クラスに参戦するプロドライバー向けのトップクラスレーシングカーで、スリックタイヤを採用することでサーキット性能を向上している。今年から新たに導入されるeN1クラスは、オープンレギュレーションのもとで運営されるため、1社だけでなくさまざまなメーカーのタイヤで競い合うことができる。

ボディキットも再デザインされた。オーバーフェンダーを低くワイドにし、ハンドリング改善のためにホイールの軌道を広くし、フロントリップとリアウィングからのダウンフォースを増やし、さらに空力性能を向上させた。また、不要な部品を外して基本重量を減らし、鍛造ホイールやFRPボンネット、ポリカーボネートウィンドウを採用することで、軽量化を実現している。観客は、NGBオーバーブースト、バーチャルシフト(N e-Shift)、差別化・増幅されたNAS+(N Active Sound)によるエキサイティングなサウンドを楽しむことができ、各レースチームは独自のサウンドを生み出すこともできる。

また、安全対策強化のため、ロールケージ、レーシングバケットシートとシートベルトといった安全な走行に欠かせないパーツが装備されている。また、電気火災専用の消火器や窒息消火設備の設置、充電ポート位置の変更などさらなる安全対策により、EVレースにおいて高レベルの安全性を追求している。

《森脇稔》

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