東陽テクニカとテュフ、EV充電評価サービスを開始…R&Dセンターにラボ開設

EV充電テストラボ
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  • EV充電テストラボ内での測定イメージ

東陽テクニカテュフラインランドジャパンは、「電気自動車(EV)充電評価サービス」を9月より本格始動した。

同サービスでは、東陽テクニカR&Dセンター(東京都江東区)に開設した「EV充電テストラボ」で実車の充電評価が可能。さまざまな充電規格に合わせてワンストップでの充電評価試験を実施する。

日本政府はEVのさらなる普及拡大に向けて、2030年までに15万口としていた充電設備の設置目標を倍増し、30万口に引き上げる新たな指針を公表。この指針では、充電設備の台数に加え、充電速度の向上や高出力化についても目標を掲げている。EVそのものについても、航続距離の延伸などバッテリーの大容量化が進み、EV開発の現場では最新技術に対応した充電評価設備の準備が課題となっている。

このような課題を解決すべく、東陽テクニカとテュフラインランドジャパンは、EV充電評価サービスを試験的に実施してきたが、今回、東陽テクニカR&DセンターにEV充電テストラボを開設したことで、9月より本格的にサービスを開始した。

EV充電テストラボでは、ドイツ・コメムソ社製のEV充電シミュレーターなどを組み合わせたソリューションを整備している。複数の主要な充電規格に対応し、規格の更新や大容量化に適合した評価モードで測定ができ、充電系、制御系、通信系の同期計測が可能。また、施設内で高いセキュリティ環境のもと、実車を入れることができ、開発中の製品でも人目に付くことなく充電評価ができる。


《纐纈敏也@DAYS》

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