東陽テクニカは、スイスのサフラン・タイミング・テクノロジーズ社製アクティブ水素メーザー「GAHM(Ground Active Hydrogen Maser)」2台を、国土交通省国土地理院が運用する石岡測地観測局(茨城県石岡市)に納入した。
アクティブ水素メーザーは、水素原子を用いた誘導放出によって高純度のマイクロ波を発振する装置で、時間を正確に測定する「原子時計」の一種である。安定度の高さから、測地観測や電波天文、日本の標準時決定、深宇宙探査機の運用など幅広い分野で使用されている。
今回の納入は、VLBI(超長基線干渉法)観測に対応するためのものだ。VLBI観測では、複数の拠点に設置されたアンテナが同一の天体から放射される微弱な電波を同時に受信し、受信時刻の差(最大0.02秒以下)を解析することでアンテナ間の距離を測定する。この極めて小さな時刻差を正確に捉えるために、高性能な原子時計が必要となる。


