ビッグモータ―に身売り説も浮上、10月末めどに支援企業を選定へ[新聞ウォッチ]

ビッグモーター(イメージ)
  • ビッグモーター(イメージ)
  • 発電用にロータリーエンジンを搭載したマツダMX-30ロータリーEV
  • マツダのロータリーエンジン
  • 東京臨海都市で準備中のEVレース場、シティサーキット東京

18年ぶり、6度目のセ・リーグ優勝を成し遂げたプロ野球・阪神タイガース。岡田彰布監督がプレッシャーのかかる「優勝」という言葉に置き換えて表現していたのは「アレ」だったが、その言葉を重ねて「アレアレ」という表現を使うとすれば、存亡の危機にさらされている中古車販売大手のビッグモーターがちょうど当てはまるだろう。

◆取引のある銀行団と協議

中古車の販売台数が落ち込んで業績が急速に悪化するなか、そのビッグモーターが会社の身売りも含めた抜本的な経営再建策を検討しているという。きょうの読売や産経などの各紙が報じているが、取引のある銀行団と8月中旬に続き2回目の協議を開催し、候補となる企業名や進捗状況は示さなかったものの、10月末を目標に支援してくれる企業を選定する方針を示したという。

また、会合ではビッグモーターから、8月以降の中古車の販売台数が例年に比べて7割以上減少し、買い取り台数もほぼ半減していることが報告されたほか、年末にかけて資金繰りが厳しくなることが見込まれるため、保有する土地や有価証券などの資産の売却を検討する方針も示したとも伝えている。

◆ネックは兼重前社長か

この先「アレアレ」という間に、身売り話がとんとん拍子で進んだとしても、ネックとなるのは創業者である兼重宏行前社長。その創業一族の資産管理会社がビッグモーターの株式を全て保有しているため、すんなりと手放すかどうか兼重前社長の決断が大きな焦点となる。

2023年9月15日付

●日カナダEV電池提携、資源開発、供給網強化、覚書締結へ(読売・1面)

●ビッグモーター再建向けスポンサー選定へ、銀行団に説明、資産売却も検討(読売・10面)

●マツダ、ロータリーエンジン復活、発電機としてPHVに、11年ぶり発売(朝日・6面)

●「アレ」経済効果、WBC超え、阪神ファン熱狂、872億円予測、飲み会増加、久しぶり感(産経・5面)

●ライドシェア解禁論浮上、タクシー不足解消に(産経・10面)

●初の「新幹線プロレス」車両貸し切り観戦チケットは完売(産経・10面)

●内閣支持、不支持きっ抗、小渕氏起用「不適切」58%(東京・2面)

●自動運転レーン一般道に、政府、日立市に国内初、来年度バス運行安全性確立、全国普及へ(日経・1面)

●「EV普及期トヨタと競争」スバル社長、米国生産に言及(日経・17面)

●早期退職の割増金廃止、ホンダ、支援制度は継続(日経・17面)

●臨海副都心、EVレース場、来月開業、開発にアクセル(日経・41面)

《福田俊之》

【注目の記事】[PR]

編集部おすすめのニュース

特集