走行中のEVに給電、路面にコイルを埋設…フィールド検証を開始

埋設する送電コイル
  • 埋設する送電コイル
  • 屋外ロボット開発検証拠点「KOIL MOBILITY FIELD」
  • 送電コイルを道路に埋設し、より社会実装に近い

東京大学大学院新領域創成科学研究科の藤本・清水研究室と三井不動産は、屋外ロボット開発検証拠点「KOIL MOBILITY FIELD」に、電気自動車(EV)への走行中給電用コイルを埋設したレーンを民間で初めて新設し、フィールド検証を開始した。

◆60秒充電で6km走行

走行中の電気自動車に給電できる走行中給電用走行レーンは、道路工事や路面温度などの環境条件に対応できるSWCC製送電コイルを道路に埋設、社会実装を想定したとしている。

埋設した送電コイルはEVに60秒間充電をすると、約6km走行できる。社会実装に向けては、送電コイルを信号待ちする交差点停止ライン30m付近に埋設することが効果的と見ている。

◆小型バッテリーだけで連続走行

6km走行する間に60秒間の充電が可能なインフラ整備や街づくりを進めることを実現すると、駐車して充電設備を使用しなくても断続的に充電しながらバッテリーの正味消費電力をゼロにでき、小型バッテリーだけでEVの連続走行が可能になる可能性があるとしている。


《レスポンス編集部》

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