マツダ廣瀬専務「高度AIを車両開発に積極活用」…モデルべ―ス開発との融合も加速

マツダ
  • マツダ
  • 商品/技術の「ビルディングブロック構想
  • 初代マツダ・ロードスター(発表当時は「ユーノス」ブランド)
  • 3代目マツダRX-7(FD。発表当時は「アンフィニ」ブランド)

マツダは6月27日に開催した定時株主総会で生成AI(人工知能)など高度AIを車両開発に積極的に活用していく方針を示した。

マツダの高度AI活用に関する株主からの質問に対し、研究開発を統括する廣瀬一郎取締役専務執行役員が答えたもので、まず基本方針として「全社をもってAI技術の使い手を拡大していく。またAI技術を造って高めていくの2本柱で進めていこうと考えている」と明かした。

◆AIの基礎を全社教育システムで

具体的には「全社横断のデジタル推進タスクを通じてAIの基礎、これを全社教育システムによって打ち込んでいく。上司から部下まで一貫してAI活用できる素地を通苦労ということを今進めている。またAI技術は(シミュレーション技術を活用した)モデルベース開発と融合することで磨いていきたい」と述べた。

また「昨今、開発する上でのパラメーターは本当に爆発していて、組み合わせが増大している。ここに対して、すでに実はAIでキャリブレーション、適合の対応をしている。これからも開発の要件、組み合わせがどんどん増えていく。これを生成AIを用いた見える化、構造化を行って解決していきたい」と説明。

◆課題設定が人の仕事になる

さらに「人知を超えるパラメーターの数から最適解を求めたり、成立要件を求めるといった仕事に適応しながら磨きをかけていきたい。その中で人は何をするのか。いかに的確な課題設定をするか、これが人の仕事になる。あとはAIが解いてくれる」とも。


《小松哲也》

特集