シミュレーションとリアルのループの中、垣根を超えて開発プレーヤーを走らせるIPG…人とくるまのテクノロジー展2023

IPGオートモーティブブース(人とくるまのテクノロジー展2023)
  • IPGオートモーティブブース(人とくるまのテクノロジー展2023)
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  • バイクのABSをバーチャルの状況に応じて作動させるデモ
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  • IPGオートモーティブブース(人とくるまのテクノロジー展2023)

ビークルダイナミクスからパワートレイン、ADASなど、さまざまな階層と領域のシミュレーターを手がけるIPGオートモーティブ。乗用車のみならずトラックや二輪車に至るまでリアルタイムシミュレーションの範囲は広がっているが、人とくるまのテクノロジー2023では乗用車・小型車の開発&テストツールで、最新のアップデートが施されたばかりの「CarMaker12」を披露した。可視化、テスト自動化、データ解析のためのツールを充実させ、開発の初期段階からバーチャルプロトタイプの構築を可能にし、自動化された再現性の高いテストを行うことができる。

具体的な新機能としては、3D可視化ツールの背景に、英国の高速道路やサンフランシスコの街路、並木の郊外路といった背景が加えられたほか、OEM各社の多様化するシナリオに対応するため、オープンシナリオの定義に対応したコンバータをアドオンでリリースした。他にも詳細モデルが充実。従来はパワートレイン別にEVやPHEVといったデフォルトのモデルを規定したところを、コンポーネントを自由に組み合わせて設定でき、バーチャルプロトとして走らせられるようになった。またバッテリーについては温度も考慮され、夏と冬で電力消費が異なる状況もシミュレート可能とした。


《南陽一浩》

南陽一浩

南陽一浩|モータージャーナリスト 1971年生まれ、静岡県出身。大学卒業後、出版社勤務を経て、フリーランスのライターに。2001年より渡仏し、パリを拠点に自動車・時計・服飾等の分野で日仏の男性誌や専門誌へ寄稿。現在は活動の場を日本に移し、一般誌から自動車専門誌、ウェブサイトなどで活躍している。

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