東海道新幹線の「S Work車両」にゆとり…3人掛けを2人で使う有料シートが登場 10月20日から

「S WorkPシート」の概要。B席をパーテーションスペースに充てるため、実質的に1.5人分の作業スペースが生まれる。
  • 「S WorkPシート」の概要。B席をパーテーションスペースに充てるため、実質的に1.5人分の作業スペースが生まれる。
  • キーボード入力を考慮して導入される、スライドさせると傾斜する背面テーブル。
  • 「S WorkPシート」(黄色部分)の座席配置。10席分が提供される。なお「S Work車両」を利用できる特急券は現在「EXサービス」会員向けに発売されているが、2024年春以降には駅窓口や券売機などでも発売される。
  • 7月からは、パソコンなどを利用しやすくなるよう「S Work車両」にシートの傾斜角を小さくした座席を順次導入。前部の席がリクライニングされても利用しやすくなる。
  • 東海道新幹線N700Sの個室ビジネスブース。本格導入後は追加料金が必要となる。予約は10分単位となり、追加料金は30分までが10分あたり200円、30分を超えて60分までが10分あたり300円となり、1回あたりの予約は60分が上限となる。

JR東海は4月19日、東海道新幹線の「S Work車両」をリニューアルすると発表した。

「S Work車両」は、『のぞみ』の7号車でビジネスリモートワークができる「スマートEX」会員向けのサービスとして2021年10月から開始されているが、今回のリニューアルでは3人掛け席10席の中央(B席)にパーテーションを設置し、窓側のA席と通路側のC席のみを使う「S WorkPシート」が登場。隣席に気兼ねすることがないプライベート空間が生まれるとしている。

「S Work車両」は指定席特急料金と同額で利用できるが、「S WorkPシート」を利用する場合は追加料金(1200円)が必要となる。

「S WorkPシート」(黄色部分)の座席配置。10席分が提供される。なお「S Work車両」を利用できる特急券は現在「EXサービス」会員向けに発売されているが、2024年春以降には駅窓口や券売機などでも発売される。「S WorkPシート」(黄色部分)の座席配置。10席分が提供される。なお「S Work車両」を利用できる特急券は現在「EXサービス」会員向けに発売されているが、2024年春以降には駅窓口や券売機などでも発売される。

合わせて「S WorkPシート」では座席背面のテーブルが手元にスライドさせると傾斜するものに置き換えられ、パソコンなどのキー入力が快適になるように改良される。

キーボード入力を考慮して導入される、スライドさせると傾斜する背面テーブル。キーボード入力を考慮して導入される、スライドさせると傾斜する背面テーブル。

利用開始は10月20日(予約開始は10月18日)で、同日から『ひかり』『こだま』の7号車にも同様の「S Work車両」が導入される。なお、現在、「S Work車両」で行なわれているビジネスサポートツールの貸出しは10月19日限りで終了する。

7月からは、パソコンなどを利用しやすくなるよう「S Work車両」にシートの傾斜角を小さくした座席を順次導入。前部の席がリクライニングされても利用しやすくなる。7月からは、パソコンなどを利用しやすくなるよう「S Work車両」にシートの傾斜角を小さくした座席を順次導入。前部の席がリクライニングされても利用しやすくなる。

現在、N700Sの3編成に試験的に導入されている「ビジネスブース」については、10月1日以降に順次追加され、2024年度中に全編成に整備された段階で本格導入となり、追加料金が必要となる(現行の3編成では未整備のまま料金を徴収し、後日、改良される)。

東海道新幹線N700Sの個室ビジネスブース。本格導入後は追加料金が必要となる。予約は10分単位となり、追加料金は30分までが10分あたり200円、30分を超えて60分までが10分あたり300円となり、1回あたりの予約は60分が上限となる。東海道新幹線N700Sの個室ビジネスブース。本格導入後は追加料金が必要となる。予約は10分単位となり、追加料金は30分までが10分あたり200円、30分を超えて60分までが10分あたり300円となり、1回あたりの予約は60分が上限となる。

同時に室内が改良され、USB(TypeA・C)ポートや予約システムと連動した電気錠も設置。空調の吹出し口には新幹線車両から転用される再生アルミが使用される。また、予約画面では利用までの順番のほか、利用開始の予想時刻が表示されるようになる。

《佐藤正樹(キハユニ工房)》

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