札幌駅南口の再開発が10月から本格化…「札幌エスタ」閉店は8月 北海道新幹線札幌延伸

札幌駅南口。奥の白い建物が1978年に開業した「札幌エスタ」。階下のバスターミナルも同時期に開業していた。2023年3月11日。
  • 札幌駅南口。奥の白い建物が1978年に開業した「札幌エスタ」。階下のバスターミナルも同時期に開業していた。2023年3月11日。
  • 「札幌エスタ」と東側の札幌市所有地に建てられる大型高層施設のイメージ。
  • 「北5西1・西2地区第一種市街地再開発事業」の整備位置。
  • 地上43階建て高層ビルの概要。世界最大のホテルチェーン「マリオット・インターナショナル」と提携した国際水準のホテルも入居。約240mの高さを活かした展望施設やスカイガーデンも整備される。このビルは新幹線札幌駅と直結しており、1階部分に設けられる2つのバスターミナルにより高度な交通結節機能を確保するとともに、「新幹線」「駅前広場」「バスターミナル待合」と称する3つのアトリウム(いずれも仮称)を設け、回遊性が高められる。
  • バスターミナル閉鎖後の仮バス停の位置。
  • 「札幌エスタ」閉店後の札幌市営地下鉄東豊線さっぽろ駅とJR札幌駅間の通路。

JR北海道は3月15日、北海道新幹線の札幌延伸に伴なう札幌駅南口の再開発事業が札幌市より認可されたと発表した。

「札幌エスタ」と東側の札幌市所有地に建てられる大型高層施設のイメージ。「札幌エスタ」と東側の札幌市所有地に建てられる大型高層施設のイメージ。

この事業は、JR北海道や札幌市など、12者が共同で推進する「北5西1・西2地区第一種市街地再開発事業」と呼ばれるもので、現在、バスターミナルと一体となった商業施設の「札幌エスタ」(エスタ)部分と、道路1本東に隔てた札幌市所有地を合わせた2ha超えの用地に、2028年度の竣工を目指してホテルやオフィス、バスターミナルが入る高さ約245mの43階建て高層ビルが建設される。

「北5西1・西2地区第一種市街地再開発事業」の整備位置。「北5西1・西2地区第一種市街地再開発事業」の整備位置。

認可を受けて3月17日には市街地再開発組合を設立。2023年度中に着工されため、エスタは8月31日限りで閉店、バスターミナルは9月30日限りで閉鎖される

その後は、バスターミナルの代替として、札幌駅南口周辺に仮バス停を設置。エスタ閉店後は、札幌市営地下鉄東豊(とうほう)線さっぽろ駅とJR札幌駅を結ぶ通路が変更される。

バスターミナル閉鎖後の仮バス停の位置。バスターミナル閉鎖後の仮バス停の位置。「札幌エスタ」閉店後の札幌市営地下鉄東豊線さっぽろ駅とJR札幌駅間の通路。「札幌エスタ」閉店後の札幌市営地下鉄東豊線さっぽろ駅とJR札幌駅間の通路。
《佐藤正樹》

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