船便と接続するAIオンデマンド交通「佐渡汽船シャトル」が好評のうちに終了

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みちのりホールディングスなどが共同で、新潟県佐渡島において佐渡汽船の発着に合わせて港と島内各地をとの間を運行した「佐渡汽船シャトル」は、期間中に延べ1010人が利用し、満足度94%、利用意向99%となった。

◆AIがルート設定する乗り合いシャトル

佐渡汽船、みちのりホールディングス、佐渡地区ハイヤー協会、REA、新潟県、佐渡市は、11月11日~12月18日の金・土・日曜日と祝日の計19日間、「佐渡汽船シャトル」の実証運行を実施した。

佐渡汽船シャトルは、両津港から出発する船、両津港に到着する船のタイミングに合わせて、両津港と佐渡島内市街地エリアとの間を運行する乗り合いの交通サービスだ。エリア内に複数設置された乗降ポイント(189か所)のうち、複数の利用者からリクエストされた異なる乗降ポイントと両津港との間を、人工知能(AI)が計算した効率的なルートで運行した。

◆実証運行の主な結果

佐渡汽船シャトルは11月11日~12月18日の間で計19日に運行、延べ1010人が利用した。1便当たりの利用者数は平均3.8人で、特に新潟から到着した船に接続し、両津港から島内各所へ向かう便で多く利用された。島内の乗降場所としては、佐和田エリアと金井エリアが多かった。

利用者に車内でアンケート調査票を配り、9割の利用者から回答があった。主な回答結果は以下の通り。
●居住地:「佐渡市内」が最も多く42%、次いで「関東圏」が24%
●移動目的:「帰省」が最も多く43%、次いで「観光」が23%
●サービスに対する評価:「満足」が81%、「やや満足」が13%
●今後も佐渡汽船シャトルが運行する場合の利用意向:「利用したい」が99%

自由記述によるコメント、意見、要望
●いつもは迎えの家族に負担をかけていたのでシャトルが利用できて便利だった。
●運賃にもよるが今後も利用したいのでぜひ正式運用してもらいたい。
●もっと広い地域で運行してほしい。
●もっと早く乗車時刻/目的地到着時刻を確定してほしい。
●毎日決まった時刻に車両が来るわけではないので待っている間すこし不安だった。

12月5日からはウェブ上で佐渡汽船利用者への追加アンケートを実施し、佐渡汽船シャトルを利用しなかった人の意見も収集した。今後、利用状況やアンケートなどを分析し、本格的な運行へ向けて検討する。また佐渡市が2022年5月に設置した佐渡島MaaS検討会と連携することで佐渡島内の交通サービス全体の利便性を向上し、交通ネットワーク全体の持続性を高めることをめざす。

《高木啓》

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