[カーオーディオ DIY講座]「デッドニング」を自分で行う楽しさとは?

ドアの内張りパネルを外しているところ。隠しネジを外し終わったら、パネルの下側を引っ張って外す。このときクリップ類等を破損しないようにご注意を。
  • ドアの内張りパネルを外しているところ。隠しネジを外し終わったら、パネルの下側を引っ張って外す。このときクリップ類等を破損しないようにご注意を。
  • ドアの隠しネジを外しているところ。
  • 「デッドニング」用部材の一例(フェリソニ・DM-0.2)。

クルマいじりを楽しむドライバーが増加傾向にあり、オーディオユニットの取り付けも実行されることが増えている。当コーナーでは、それらDIY派に向けて取り付け作業においての“コツ”を紹介している。

さて、これまでは「スピーカー交換」の方法を説明してきたが、今回からは「デッドニング」について解説していく。

最初に、「デッドニング」とは何なのかを説明しておこう。「デッドニング」とはズバリ、クルマのドア内部の音響的なコンディションを整える行為だ。カー用のスピーカーはユニットが裸の状態で売られている。対して、ホーム用のスピーカーはスピーカーユニットがエンクロージャーと呼ばれる箱に取り付けられた状態で完成品となっている。そしてその箱も、当然ながらスピーカーの一部だ。

で、カースピーカではドアが箱の役割を負うのだが、ドアはスピーカーボックスとしては設計されていない。ゆえに、音響的なコンディションが良くない。「デッドニング」は、それに対処するための作業だ。

ところで「デッドニング」は、作業的な難易度はそれほど高くない。もちろんコツがさまざまあり、さらには「カーオーディオ・プロショップ」でも行われているわけで各店ごとで理論が異なる部分も少なくない。つまり、突き詰めようとすると奥深い世界だ。しかし、「スピーカー交換」における配線作業のような細かく煩雑な作業は少ない。さらにいうと車体側の何かを改造する必要もほぼない。根気がいる工程はあり、センスが必要な部分もあるが、作業手順は割とシンプルだ。

それでいて、施行により得られる効果はなかなかに大きい。ベストを求めればは技術と経験が必要となるが、ポイントを押さえておけばある程度形になる。ゆえに、やり甲斐も大きい。そこが「デッドニング」の醍醐味だ。

では作業のコツについての説明に入ろう。最初の難所は、ドアの内張りパネルを外す作業だ。なおこれについては「スピーカー交換」の解説の中でも触れたのでここでは簡単に説明していく。

まずすべきは「愛車のドアの構造の把握」だ。ドアの内張りパネルは何か所か隠しネジにて固定されている場合がほとんどだ。それを取り除かないことにはパネルは外れない。なのでディーラーにて教えてもらうかネットで検索するかして調べよう。そしてそれらをすべて外せば、あとは力を入れて引っ張れば取り外せる。下側を手前に引いて外し、そのあとで上側を持ち上げるようにすれば外せる場合が多い。

なおパネルを軽く浮かせられたら、その状態のままで配線のカプラー等を取り外そう。カプラーがはまっているまま大きくパネルを引っ張ると、コード類を破損しかねないからご注意を。

今回は以上だ。次回は、次の工程のコツを紹介する。お楽しみに。

《太田祥三》

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