サブスクのトヨタKINTOが新サービスを始める理由…月額利用料金も引き下げ予定

新型『プリウス』からKINTOの新サービスが始まる
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  • KINTO Unlimited 開発
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トヨタグループのKINTO(キント)は12月7日、今冬投入する新型『プリウス』の一部グレードをサブスクリプションでも販売し、ソフトウェアの更新や安全機能、装備を後付けできる新サービスを提供すると発表した。

「私たちは現状に決して満足していない。お客様によりよいカーライフを送ってもらうために、クルマをお届けした後も付加価値をずっと提供していきたい。この目標の実現に向けて、今回サービスをさらに大きく発展させた」と小寺信也社長は冒頭の挨拶で強調した。

キントは、クルマのサブスクリプションサービスとしてトヨタ自動車が3年前に設立した定額課金サービス事業会社で、年を追うごとにお客の利用が着実に増えているという。11月までに累計で5万2000件の申し込みがあり、とりわけ今年に入ってからの成長が著しく、9月、10月と過去最高の伸びを記録した。しかし、小寺社長によると、想定していた伸びまでにはいっていないそうだ。

◆技術が世の中に広まるまで時間がかかる

そこで、新サービス「KINTO Unlimited」を始めることになったわけだが、そこには大きな理由が2つある。一つは安全装備や自動運転系の装備に関する進化のスピードが非常に速くなっているのに、それが世の中に広まるまで時間がかかるということだ。

「今、新車を買ったお客様の保有年数は約8年。新しい技術をお客様に使ってもらうには車を買い換え得てもらうしかない。しかし、買い換えるのに8年かかるので、なかなか新しい技術が世の中に展開されていかないというジレンマがある」と小寺社長は話す。


《山田清志》

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