気持ち良く晴れた秋の日、千葉県にあるキャンプ場にHonda『ステップワゴン』で出かけた。今年5月にフルモデルチェンジしたミドルクラスミニバンに、Honda愛犬用アクセサリー「Honda Dog」シリーズを装着。愛犬と一緒に安全で快適なドライブと広い車内での車中泊を楽しんだ。
ペットと車中泊という選択肢
陽ざしが柔らかい今の時期は、アウトドアレジャーにピッタリな季節。徐々に日没が早くなり、夕方からは肌寒さを感じるようになったが、それも外遊びを楽しむ要素のひとつ。たき火で暖を取りながら、家族や友人たちとバーベキューを楽しむには理想的なシーズンだ。
家族と言えばここ数年、ペットと暮らす世帯が増えている。2020年に家庭に迎えられた子犬の数は、前年よりも2割近く増えたそうだ(*1)。その存在も、「飼育する “動物”」から 「共に暮らす “家族”」に変わった。そんな今、特に愛犬家にはキャンプがおすすめだ。空の下で共にワクワクする時間を過ごせば、絆も一層深まるだろう。
本格的なキャンプに不安を感じる初心者には、車中泊という選択肢がある。広い車内が自慢のステップワゴンなら、中型犬や大型犬が一緒でも、大人2人が休めるスペースを確保可能だ。もちろん荷物もたくさん積めるので、心強いパートナーになる。
静かで運転も楽しいHondaのハイブリッド「e:HEV」
向かったのは市原市にある「一番星ヴィレッジ」。東京湾アクアラインを経由して館山自動車道に入り、市原ICで降りる約1時間半のドライブだ。この日の相棒は、「AIR(エアー)」というタイプのハイブリッド仕様。モーターとエンジンをかしこく使い分け、パワフルかつ滑らかな走りを実現している。
Honda独自のハイブリッドシステム「e: HEV」は、発進・減速時や市街地ではモーターだけで走行する。電気自動車(EV)独特の力強い走り出しと静粛性が体感できる。人間の3倍から4倍(*2)も音に敏感だといわれる犬にとって、走行時の静かさは快適なドライブを実現する大切な要素になる。
加速時や坂道を登る時には、エンジンで発電した電気とバッテリーに蓄えたエネルギーを合わせて力強くモーターを回す。海ほたるSAからのアクアブリッジ前半は緩やかな長い登り坂になっているが、ハイブリッドのステップワゴンには力不足やエンジンの騒音を感じることはなかった。太陽に照らされるキラキラした木更津の海を眺めながら、快適なドライブを楽しんだ。
この日の館山自動車道はクルマが少なく快適な高速クルージングが可能だった。高速域で一定の速度をキープする場合、エンジンは効率が良い。そんな時にはエンジンのみの走行に切り替わってバッテリーをセーブする。燃費を抑えながら静かでパワフル、そしてスムーズな走りがe: HEVの特徴だ。

静かな室内でわんこものんびり
一緒に出かけたのは、「アイリッシュ・ソフトコーテッド・ウィートン・テリア」(ウィートン)という長い名前の犬種。直訳すれば、「アイルランドの柔らかい被毛の小麦色のテリア」である。日本ではあまりメジャーではない犬種だが、社交性が高く明るい性格が家庭犬にピッタリ。ふわふわの被毛はプードルなどと同じ“シングルコート”のため、抜け毛がほとんどなくアレルギーの問題も起こりづらい。
今年の7月に1歳になったばかりのナミは、まだまだ遊ぶのが大好き。人間でいえば小学生のおてんば盛りといったところだろう。元気いっぱいの遊びモードに入ることもあるが、ステップワゴンの静かな室内ではのんびり落ち着いて過ごせたようだ。

Honda Dogのアイテムでわんこも快適で安全なドライブ
わんこ連れの外出では周りへの配慮が求められるが、クルマでの移動なら気遣いは少なくて済む。その一方で気になるのが安全面や快適性。「ペットシートサークル」を取り付けて、車内にナミ専用のスペースを作った。Honda車の純正アクセサリーメーカーであるホンダアクセスは、「Honda Dog」シリーズでソフトケージやサークルなどのペット用カーアクセサリーの企画・開発も行っている。
2列目シートに装着するこのサークルは、長さ約85cm、幅が約54cmあり、耐荷重も25Kgと、およそ体高53cm、体長60cm、体重10kgのウィートンのナミでもゆったり過ごせる。床面にはボードが入っているため安定性が高く、中型犬が中で動いても不安を感じることはなさそうだ。

「ペット車外飛び出し防止リード」を組み合わせて使えば、休憩時に立ち寄ったSAや目的地に着いてドアを開けた時、愛犬が不意に飛び出してしまうリスクを避けられる。ナミもキャンプ場に着くと、「早く遊びたい!」とばかりにテンションがアップ。そんな時でも安心だ。
もっと広いスペースが欲しい場合は、「ペットシートマット」で2列目の座席全体をわんこ専用空間にすることができる。このアイテムで注目したいのは、飼い主と愛犬が並んで座ることもできる構造。いつでもそばに座っていたい愛犬や飼い主も多いだろう。甘えん坊のわんこと “溺”愛犬家に嬉しい仕様だ。「ペットドアライニングカバー」を組み合わせて使えば、わんこが外の景色を見ようとしたときでもドア内側の傷付きや汚れを防ぐことができる。


飼い主の使いやすさにも配慮
これらの製品は、表面に撥水加工が施されている。泥んこ遊びの後でもさっと汚れを拭き取れるので、気にせずクルマに乗せられるのは飼い主にも愛犬にもありがたい。ダブルコートのダックスフントや柴犬なども抜け毛の掃除が楽にでき、帰宅後は洗濯機で洗えばOK。清潔に保つことができるので、安心して愛犬とおでかけやアウトドアを楽しめそうだ。
安全性には、Honda車用純正アクセサリーメーカーとしてのこだわりがうかがえる。チャイルドシートを取り付けるISO-FIX金具に固定する「ペット飛び出し防止リード」は「ペットシートサークル」だけでなく、「ペットシートマット」とも併用できるようにリードを通す穴が元から設計されている。Mサイズはわんこの首輪やハーネスにワンタッチで取り付けて、リードとしても使用することができる。
余裕の車中泊スペース
ペットシートサークルでくつろぐナミとの快適なドライブを楽しんで、目的地の一番星ヴィレッジに到着。ベンチや椅子、テーブル、食器などを並べ、青空の下でランチタイムを楽しんだ。お腹がいっぱいになった後は、広いキャンプ場の散策。広々とした芝生の上を走り回る、ナミの笑顔に癒された。

一通りリラックスして、暗くなる前に車中泊の準備に取り掛かった。ステップワゴンは、2列目と3列目シートの背もたれを倒すとほぼフラットな空間ができる。そこにテント泊でも使用するようなエアマットを敷けば、大人2人が横になってもゆったり過ごせる。中型犬のウィートンが一緒でもスペースは充分だ。

さらに純正アクセサリーの「プライバシーシェード」と「セパレートカーテン」を使えば、快適空間が完成。満点の星空の下、愛犬の体温と寝息を感じながら夫婦やカップル、友人同士で心地よく眠れるだろう。
わんこ好きのためのドレスアップアイテム
飼い主の利便性と愛犬の安全性・快適性に配慮した様々なペットグッズをラインナップしているHonda Dogシリーズだが、遊び心も忘れていない。わんこ好きのカーライフを楽しく演出するアイテムを用意している。メッキ調の肉球デザインが車名ロゴ等とも馴染む「ペットエンブレム」やアルミホイール用「ペットセンターキャップ」は、さりげなく愛車をドレスアップできる。


「ペットキーカバー」や「ペットインテリアステッカー」の肉球は、可愛らしいデザインだけでなく シリコン製で“ぷにぷに”とした感触が面白い。安全性や機能性だけでなく、ホンダアクセスの「わんこと楽しい時間を過ごしてほしい」という願いがうかがえる。

ペットと過ごすカーライフを提案
クルマ好きには、ドレスアップやチューニングのイメージが強いホンダアクセスだが、イベントへ出展しペットと楽しむカーライフの提案も積極的に行っている。11月26日・27日に昭和記念公園みどりの文化ゾーンゆめひろば(東京都立川市)で開催される「SippoFesta(しっぽフェスタ)2022(秋)」にも出展予定だ。ペット用アイテムはすべてHondaの純正アクセサリーとして開発され、デザインもインテリアに溶け込んで洗練された印象を受ける。他の純正用品と同様、3年間6万kmの保証が付くところにも誠実さが表れている(一部保証対象外あり)。
「わんことオーナーさんに、安全・快適で便利なグッズを提供していきたいと考えています。でも、それだけではなく、ちょっと楽しいアイテムやドライブ情報など、ペットと共に過ごすカーライフの新しい提案も続けていきます」と、大の犬好きでもあるHonda Dogの担当者は話す。今後も大切な家族の一員である愛犬たちと一緒に楽しめる提案を期待したい。
快適なドライブを満喫しながら、自然の中で充実した時間を一緒に過ごす。愛犬との絆がさらに深まった、1泊2日の車中泊旅だった。

*2 犬の聴力について 参考:https://www.anicom-sompo.co.jp/doubutsu_pedia/node/1298