国土交通省は、エンジン認証試験の不正に関する日野自動車に対する立入検査の結果、基準適合が確認されたエンジンについては出荷再開を認める。同時に、基準不適合が確認されたエンジンの型式指定の取消に向けた手続きを開始する。同省が9月9日に発表した。
同省は8月2日に日野から型式指定での排出ガスや燃費性能試験で不正に関する報告を受け、報告内容の事実関係の確認のため、8月3日以降、断続的に立入検査を実施してきた。
立入検査の結果、排出ガス性能が基準に満たないと確認されたトラック・バス用エンジン1機種、建設機械等用エンジン3機種については型式指定の取消に向けた手続きを開始する。
検査の結果、排出ガス性能が基準に適合していると確認されたトラック・バス用エンジン3機種、建設機械用エンジン4機種については出荷再開を認める。
また、同省は二度とこうした不正行為を起こさない体制への抜本的な改革を促すため、日野に対して是正命令を発出した。