クボタは9月5日、日本メーカー初となる電動トラクタ『LXe-261』の欧州市場投入を発表。2023年4月より自治体向けに有償長期レンタルを台数限定で開始する。
欧州ではクボタの小型トラクタが公園の緑地管理作業などに広く利用されている。しかし、フランス・パリ市が2024年以降のディーゼル車両乗入禁止を表明するなど、各地で規制が強化されつつあり、各都市の自治体や公共団体では所有車両の電気自動車(EV)や燃料電池車(FCV)などへの切り替えを推進。クボタではパリでモニター試験を行うなど、電動トラクタの研究開発に取り組んできた。
LXe-261は、1時間の急速充電で平均3~4時間の連続稼働が可能な大容量リチウムバッテリーを搭載。午前中の作業で消費したバッテリーを昼休みに急速充電し、午後も作業するとなど、トラクタの電動化の大きな課題である連続稼働時間を確保している。
また、最大出力は19.1kw(26馬力クラス)。草刈りや運搬作業など、公園等の緑地管理作業に必要な出力を、同出力帯のディーゼルエンジンを搭載したトラクタとほぼ同様のコンパクトなサイズで実現した。