オイル交換はメンテナンスの最重要項目 ~Weeklyメンテナンス~

オイル交換はメンテナンスの最重要項目 ~Weeklyメンテナンス~
  • オイル交換はメンテナンスの最重要項目 ~Weeklyメンテナンス~

クルマのメンテナンスにおいて最重要項目とも言えるのがエンジンオイルの管理だ。定期的な交換で良好な状態を保つことでエンジンの調子はもとより燃費や走りをキープすることができるのだ。

◆そもそもエンジンオイルの役割とは?

エンジンオイルはその名の通り、エンジン内に注入されているオイルのこと。オイルの役割はエンジンの内部パーツの動きを良くする“潤滑作用”だけだと思っている読者も多いかも知れない。もちろん潤滑作用は重要な項目なのだが実はオイルには他にもさまざまな役割がある。そんなオイルの働きを紹介してみよう。

そのひとつが清浄作用。エンジンはガソリンと空気を混合させた上で爆発させてパワーを得ている。そのためエンジン内にはカーボンやスラッジなどが発生する。この汚れを取り込んでエンジン内を常にきれいに保つのがオイルの役割なのだ。使用前のオイルが透明感のあるきれいな色をしているの対して、使用後のオイルが不透明で濁った色に汚れているのはエンジン内の汚れをオイルが取り込んでいるからなのだ。

その他にもエンジンを冷やす冷却作用やピストンとシリンダーの間を密閉する密封作用、さらにはサビを抑える防錆作用などがエンジンオイルには備わっている。オイルひとつでこんなに働いていることから、エンジンの健康状態を保つためには非常に重要なのがわかるだろう。

◆オイル交換の効果を覚えるために
“交換直後”の感覚に集中しよう

ところでオイルはエンジンの中にあるので直接オイルの効能的な部分を目で見ることはできない。そのためオイルの働きを体感する機会はあまりないのだが、せっかくオイル交換をするので交換したメリットを実感するコツを紹介しておこう。ひとつは交換直後のクルマの走りに注目することだ。交換後にエンジンを掛けてクルマを走らせると、スーッとスムーズにクルマが動き出しタイヤの転がり抵抗が減ったかのような感覚を味わうはず。これがフレッシュなオイルによる効果なのだ。各部のロスが少なく動きにムダがないため結果的に走りのスムーズさにつながるのだ。オイル交換の意味をリアルに感じる数少ない瞬間なので体感してみると良いだろう。ただししばらく走ると慣れてしまうので交換直後の走り出し集中しよう。

さらに清浄作用についてはオイルのフィラーキャップを開けてエンジン内を見るとその効果がわかりやすいだろう。フィラーキャップを開けるとヘッド回りの内部パーツが直に見える。本来はシルバーに輝くきれいなパーツ群が見えるはずなのだがエンジンオイルの管理を怠っているクルマは茶色く飴色のように汚れが付着しているのが見える。こうなるとエンジン性能は少なからずスポイルしてしまう。これを見るとオイル交換の効能を実感するだろう。

◆オイル選びは“粘度”と“グレード”選びがキモとなる!

劣化したオイルを交換する際にはオイル選びが必要になる。中でも最も重要なのが粘度。さらにオイルのグレード選びもポイントになる。まずは純正採用されているオイル粘度と同じオイルを選んで交換するのがベーシックな交換方法だ。オイルの缶などの表記されている「0W-20」や「5W-30」などがオイル粘度を示している数字だ。Wの付いている前の数字(0W、5Wなど)は低温時の粘度を示している。この数字が小さいとエンジン始動時のオイル粘度が低く始動性が良いことを示している。エコカーなどは0Wなどの比較的柔らかいオイルを用いるケースが増えている。一方後半に表記される20や30の数値は高温時の粘度を現している。数字が高くなると油膜の保持性能が高いことを示し高速運転していても油膜が切れないなど高性能であることを示している。

純正採用の粘度を用いるのが基本だが、ユーザーの判断でより粘度の低いオイルを入れて燃費を向上させるなど、オイル選びを工夫するユーザーも入る(あくまでも自己責任で)。

さらに基本スペックである粘度に加えてスタンダードから高級グレードまでオイルにもさまざまなレベルが用意されている。わかりやすい例ではベースオイルに高性能なベースオイル(例えば100%化学合成油)を用いるケース。スタンダードな部分合成油/鉱物油をベースオイルに使ったいるエンジンオイルに比べて油膜の保持性能や耐久性などを高めたアレンジが加えられ、同じ粘度のオイルでもより高性能を発揮できるオイルとしているのだ。予算やドライブの方向性などに合わせて高性能オイルを選ぶのもありだ。オイルもひとつのチューニングパーツと考えて銘柄やグレードのセレクトにこだわっても良いだろう。

そんなエンジンオイルは当初の性能をキープし続けるためには定期的に交換して常にフレッシュな状態にすることが必要だ。一般的には5000km~1万km程度の走行距離を目安に交換することが推奨されている。エンジンへのリスクを考えるとエンジンオイルのリフレッシュはこまめに実施しておこう。また走行距離が少ないクルマのオイル交換時期は少し難しい。距離だけを目安にしているとかなりの期間オイル交換しないままの状態になってしまう。しかしオイルは開封してエンジンに給油して熱が入ると酸化が進む。つまりエンジンを動かさなくても劣化していくのだ。そのため走行しなくてもある一定の期間(6カ月程度が目安)を経たらオイル交換を実施しておくと良いだろう。

交換にはディーラー、カー用品店やガソリンスタンドなど、さまざまな場所で対応が可能。ディーラー作業の安心感を取るのか、カー用品店でのオイル選びの豊富さを選ぶのか、ガソリンスタンドの手軽さを取るのか、自分にフィットする交換スタイルを選ぶと良いだろう。DIYでもオイル交換は可能だが、ジャッキやレンチ類、廃油処理など、いくつかの準備が必要になる。作業も少々手間がかかるのだが愛車を自分の手で管理していきたいというユーザーにはDIYという選択肢もありだろう。

クルマの健康維持の中でも最優先レベルの項目となるエンジンオイルの管理。定期的な交換で走りの良さはもちろん燃費やエンジン音などを良好な状態でキープすることを心がけよう。

土田康弘|ライター
デジタル音声に関わるエンジニアを経験した後に出版社の編集者に転職。バイク雑誌や4WD雑誌の編集部で勤務。独立後はカーオーディオ、クルマ、腕時計、モノ系、インテリア、アウトドア関連などのライティングを手がけ、カーオーディオ雑誌の編集長も請負。現在もカーオーディオをはじめとしたライティング中心に活動中。

《土田康弘》

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