三菱ふそうトラック・バス(MFTBC)は、インドネシア・バリ島にて、電気小型トラック『eキャンター』の実証実験を8月より行うと発表した。顧客ニーズやEVトラックの運用における潜在的な課題を洗い出す。
実証実験は、インドネシアのFUSO正規代理店であるPT Krama Yudha Tiga Berlian Motors(KTB社)と共同で実施。FUSOブランド最大の海外市場であるインドネシアでは、今回が初めてのeキャンターの実証実験となる。
今回の実証実験では、eキャンターはバリ島のデンパサール地区で、工場の原材料の配送や郵便物の配達に使用される予定。またMFTBCとKTB社は、eキャンターの実証実験を通じて、温室効果ガス排出削減を目指すインドネシアの政策をサポートする。
eキャンターを含めた実証実験の計画は7月27日にバリ島で行われた日系自動車5社(いすゞ、トヨタ、日産、三菱自動車、MFTBC)による共同プロジェクト「EVスマートモビリティー・ジョイントプロジェクト」の発表会で公開された。同プロジェクトでは各現地法人がそれぞれ主力のEVを提供し、インドネシアにおけるEVエコシステムの将来性を調査・検証する。FUSOのeキャンターを含む商用車はバリ島での物流をサポートし、乗用車は観光客向けのサステナブルな移動手段として活用される予定。同プロジェクトの実証実験を通じて、参加社はEVの普及や関連インフラの整備に役立つ重要な知識を得ることを目指す。