廃止路線で再び木造駅舎修復の動き…旧深名線添牛内駅 7月11日から資金調達開始

6月に有志の手により灯りが点いた添牛内駅。
  • 6月に有志の手により灯りが点いた添牛内駅。
  • 廃駅からもまない頃の添牛内駅。1998年頃。
  • 廃駅から27年後、最近の添牛内駅。

1995年9月に廃止されたJR北海道深名線で、再び木造駅舎を修復する動きが出ている。

旧深名線では、2015年7月に北海道幌加内町内にある沼牛駅が廃駅前の姿に復元されているが、今度は同駅から5駅北に位置していた同じ幌加内町内の添牛内(そえうしない)駅が修復へ向けて動き出すことになり、7月11日から有志団体「添牛内駅保存会」がインターネット募金(クラウドファンディング)を開始する。

廃駅からもまない頃の添牛内駅。1998年頃。廃駅からもまない頃の添牛内駅。1998年頃。

添牛内駅は1931年に開業して以来、築91年が経過。近年は土台や屋根の老朽化著しく、これ以上放置していては倒壊の危険があるとして、コロナ禍で思うように進まなかった保存活動を本格化させることになった。

当初は土台と外壁の修復を目指し、目標金額を350万円に設定。達成した場合は追加工事費用としてさらに約300万円を調達し、屋根部分の修復も行なうとしている。

募金は8月31日までクラウドファンディングサイトの「READY FOR」で行なわれ、工事は降雪前の9~10月に行なうとしている。

廃駅から27年後、最近の添牛内駅。廃駅から27年後、最近の添牛内駅。
《佐藤正樹》

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