ホンダ販売店でも1187台の不正車検発覚---整備指定取り消し[新聞ウォッチ]

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  • イオン東北による移動販売事業用FC車両(イメージ)

トヨタ自動車の系列販売店に次いで、ホンダの販売店でも車検業務で手抜きの不正行為を行っていたことが発覚したという。

国土交通省関東運輸局が、必要な検査をせずに車検を通していたとして、ホンダの自動車ディーラー「ホンダカーズ東京中央」が運営する東京・北区にある王子店について、道路運送車両法に基づく指定自動車整備事業の指定を取り消したと発表。きょうの朝日と日経が「ホンダ販売店不正車検」などと取り上げている。

それによると、ホンダカーズの王子店では、2020年8月~21年12月の間、車がまっすぐ走るかを確かめる「サイドスリップ検査」の装置を固定することで、あらかじめ車が横ずれしないように操作していたほか、一部の車検では、速度計やブレーキなどの性能検査を怠っており、違反台数は計1187台に上るという。

ホンダでは王子店の従業員からの“告発”を受けて、内部調査を実施。1月に不正の事実が認められたため、ホンダカーズ東京中央が国交省に報告し、いわゆる民間車検の指定の取り消しや整備士2人の車検の検査員資格停止などの行政処分に至ったそうだ。

不正車検をめぐっては、昨年、トヨタ自動車系列の15社16店舗でも発覚。民間車検の指定取り消しや、車検業務の停止などの行政処分が下ったばかり。朝日によると「車検は全体の8割近くを国が指定する民間整備工場が担い、手抜きは制度の根幹を揺るがす」と指摘しつつも「不正の背景には自動車整備士の不足があり、解決は簡単ではない」とも伝えている。

2022年6月1日付

●「新しい資本主義」原案、成長へ「人に投資」資産所得倍増・再就職支援(読売・1面)

●マレリ支援KKR選定、再生計画案、金融機関に4500億円要請(読売・9面)

●泊原発運転認めず、防潮堤「基準満たさず」札幌地裁判決、津波対策の不備初判断(朝日・1面)

●ホンダ販売店車検不正、関東運輸局指定取り消し、1187台違反スリップ検査など不備(朝日・11面)

●JR東がスマホアプリ実験、電車5分以上遅延「おわび」クーポン(産経・21面)

双葉・浪江で移動販売、買い物困難解消へ車が巡回(東京・7面)

●ブリヂストン背水の再出発、世界で工場4割削減(日経・14面)

●決算ランキング、ホンダ、手元資金厚く、前期、販売奨励金を抑制(日経・17面)

《福田俊之》

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